東電福島原発近くのいわき市勿来で、CCS(CO2炭酸ガス分離回収貯蔵)という産官プロジェクトが行われているようですが、これが東日本大震災の頻繁な余震と関係があるのではないかと言われています。(http://blogs.yahoo.co.jp/hisa_yamamot/23960550.html

 「最近のCCSに関する国内外の動向」というPDFには、こう記されています。(http://www.meti.go.jp/committee/materials2/downloadfiles/g81030d06j.pdf

 Ⅳ.いわき市における石炭ガス化複合発電実証試験+二酸化炭素地中貯蔵可能性調査
 1.意義
 2050年にCO2排出を世界で半減させるという長期目標を達成するため、我が国でも、CCS(二酸化炭素地中貯留)実証実験の実施が期待されている。特に、IGCC+CCSという世界に発信できるプロジェクトを行うことは大変意義があるもの。
 2.現状
 現在、福島県いわき市勿来において、世界最高効率を目指した、IGCC(石炭ガス化複合発電)大型実証実験が、行われているところ(実施者は、電力会社10社で共同設立された(株)クリーンコールパワー研究所)。世界最先端のIGCCと、大規模なガス田の跡地(旧磐城沖ガス田)が沖合(発電所から60km沖合)に存在するいわき市は、世界に先駆けたIGCC+CCSの適地である。
 3.事業の概要
 革新的ゼロエミッション石炭ガス化発電プロジェクトの一環として、石炭ガス化発電システムからCO2を分離・回収し、輸送・貯留するまでのトータルシステムの実施可能性に関するFS調査に着手。本年7月23日に、NEDOから日本CCS調査株式会社へ委託を行うことを決定(2.3億円)


 この資料は平成20年に作成されたようですから、既にCO2地下圧入実験は行われている模様です。「新ベンチャー革命」には、この実験の危険性について、こう記されています。

 「液化CO2を地下に圧入すると、液化CO2が地下で気化し、その圧力で地下水を地中深く追いやります。そして地下の高温・高圧マグマにて水が水素と酸素に分解して水爆的反応もしくは水蒸気爆発して地震が起こる可能性があるという仮説は素人にも非常にわかりやすいし、筆者も納得です」

 ここで言う「仮説」は、技術ジャーナリストの山本寛氏の『WTCで純粋水素爆弾使用の可能性と自然が作る純粋水素爆弾=地震』(http://www10.ocn.ne.jp/~solid_fu/yamamoto-hiroshi_kasetsu.pdf )を指しています。興味のある方は御覧下さい。

 2007年に起きた新潟中越地震は、長岡市にCO2を1万トンも地下圧入したことが原因ではないかと言われています。この時は、東電柏崎原発が被災していますから、今回また同じ轍を踏んだ可能性があります。

 いわき市勿来は、茨城県との県境で海側にあります。福島第1・第2原発は北にありますから、こんなところでCO2の地下圧入実験をやるのは、危険きわまりない行為です。CO2の問題など、はっきり言って大したことはないので(そもそも人間がコントロールすることはできません)、こんな危険を冒す価値はありません。

 我国の大学が全国の火山で地震を起こしていることは以前に紹介しましたが(http://yokodo999.blog104.fc2.com/blog-entry-210.html )、専門家たちはなぜこんな無茶苦茶なことをやるのでしょうか? 頭が悪いとしか思えませんが、原発を巡る学者たちの迷走振りを見るにつけ、彼らを信用するのは間違っているようです。

 専門的なことでも、各人が見識を持って判断し、正しい世論を巻き起こさなければならないのですから大変です。「専門バカ」とはよく言ったもので、キリスト教の教えとは違い、信じるものは救われないのです。世論を喚起して、CO2地下圧入実験を中止させる必要があります。


「陽光堂主人の読書日記」より
http://yokodo999.blog104.fc2.com/blog-entry-231.html