「妄想婦人倶楽部」の作者・松苗あけみ先生へインタビューその2 | コンペイトウ書房★日本の小粋な大人のための無料コミック

「妄想婦人倶楽部」の作者・松苗あけみ先生へインタビューその2

コン! コン平だコン!チョキ

女性がキレイになる肝は妄想にアリ!!音譜
今回も、漫画「妄想婦人倶楽部」の作者・松苗あけみ先生へ
インタビュー!

ラブラブ妄想って大事? 松苗あけみ先生へインタビューその2ラブラブ



漫画家には美人が多いわけ



糖子:先生が「妄想婦人倶楽部」に登場するキャラクターの中で、
一番近いと思うのは誰ですか?


松苗あけみ先生(以下、松苗):見た目はピアノ弾きのレミ先生ですね。
けれど、性格は黒髪のサツキさんかな。
私は結構気が強くて、わりと前向きなタイプなんですよ。
あと、面倒なことが嫌い(笑)。
これでスタイル良くって美人だったら、絶対漫画なんか描いてないと思うもん。
もし男の人に言い寄られたら、
「みんな奴隷にしちゃおう!」みたいな性格かもしれない(笑)。
頭の中はアクティブな性格なんですよ。外見や行動は全く伴っていないけど。

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糖子:先生の漫画に出てくるのも元気なキャラクターばかりですよね。
先生の周りにも、アクティブな方が多いのですか?


松苗:私の女友達はみんな魅力的な人ばかりで、行動的。
恋愛もバンバンしています。38歳の時に、19歳の男の子と付き合った人もいますしね。
周りの漫画家さんも、すごく素敵な人ばかりですね。
いわゆる、おたくっぽい感じの人がいなくて、カッコイイ人ばかりなんですよ。
以前、ある恋愛漫画家さんにお会いしたときも、「清原の奥さんか!」
と思うくらい美人な方でした。
思わず、「結婚なんて考えてないでしょ?」って聞いたら、
「全く考えてない」って言うんですよ。
彼氏がたくさんいるからいらないみたいで。
それくらい魅力的な人って少なくないんです。
特に最近の若手の方は。

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コン平(以下、コン):ちょっと意外です!
漫画家さんって、家で作業されることが多いので、
比較的インドア派が多いイメージでした。


松苗:みんな室内作業だから運動不足かと思いきや、
ちゃんと運動して、スタイルにもかなり気を使っているんですよ。
原稿を描く時は、お腹いっぱいだと眠くなっちゃうから食べないという方もいて、
つくづく偉いなと思いますね。あ、関心しているだけじゃだめか。
仕事もプライベートも、きちんと自己管理しつつ、
充実されているわけですから。


コン:漫画家さんの生活ってかなりハードなイメージなのですが
そのエネルギーはどこから沸いてくるのでしょうか。


松苗:やっぱり妄想力でしょうね。
例えば、いま女性漫画家さんで売れっ子の人って
同人誌とかボーイズラブを描いていた人が多いんです。
あの世界って、妄想力がなきゃだめなんですよね、
だって男同士の恋愛なんて、それこそ妄想するしかじゃないですか(笑)
漫画って作者の妄想だけで1本描けてしまうんですよ。
妄想だけで物語の花が開くわけです。
ミュージシャンは歌も上手くないといけないからある程度の技術が必要ですが、
漫画家はオリジナリティのある絵が描けるなら上手い下手はそこまで問われることもない。
そう思うと、妄想力の強さが、漫画家のスキルに直結するように思います。


若い世代は妄想よりも本質を追求


コン:妄想ってたくさんのエネルギーを生むのですね。
今の若い世代と60代の主人公たちの世代で、妄想力が強いのはどちらでしょうか?


松苗:やはり主人公たちの世代だと思います。
今の若い世代は、妄想という虚構の世界より、
現実世界における本質を追求する傾向が強いように感じますね。
例えば、バブルのころは自分をいかに着飾るかってことをみんなが考えていたけど、
現代の若者は自分のボディを美しくするためにはどうしたらいいかを考えている。
顔も化粧でごまかせるけど、体型はなかなか誤魔化せないから、
プロポーションの良い人が尊敬される風潮もあるように思います。
昔なら、やはりブランドを持っている人が尊敬された節もありますから。
その分、若い人の方がずっとしっかりしていると感じることも多いですね。
大人が取り繕う嘘もきちんと見抜いてらっしゃるのだなあと感じます。

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コン:コン平もそういうタイプなのですが、
物事の本質を見ようとしすぎるあまり、いつも疲れてしまいます(笑)
そういうとき、自分の気持ちを元気にするためにも、
楽しいことを妄想する力って大事だなと感じます。
主人公たちも、何度も問いかけていますよね。その妄想が一番大事なんだって。


松苗:一説によれば、例え夢を実現できなくても「こうなったら楽しいな」
と思っている時が、人間は一番アドレナリンが出るんですって。
ディズニーランドって、どんなに混んでいてもみんな行くじゃないですか。
乗り物を待っている間の人の顔って、どこかいきいきしてる。
人は楽しんでいる時よりも何かを楽しみに待っている時の方が、
アドレナリンは出るんです。
私も、「次はこんな面白いもの書くぞ!」と思っている時が一番楽しい。
一方で、これからがんばっていかないとっていう時が一番テンション下がっちゃうんですよ(笑)。
手を動かすと脳も動き出して、だんだんやる気もでてくるんですけれどね。

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