中東情勢が経済に与える影響と、それに対する投資戦略を考えてみる② | マーケットの今を掴め!FX・CFD東岳ライブ情報

中東情勢が経済に与える影響と、それに対する投資戦略を考えてみる②

原油上昇は世界経済に様々な悪材料をまき散らします。先進国新興国共通して原材料の高
騰を招きます。自動車社会米国の場合、人々の日常生活にガソリンは密接不可分で日本の
ようにガソリン高騰で車から電車やバスに切り替えるということが出来ない国です。この
状況は、立ち直りかけた米経済にとっても悪材料以外の何物でも無く、これはFRBが現
在実施している金融緩和策の継続を連想させます。先月までの金融政策の正常化(言い換
えると現在は異常)に水を差すことになります。同政策の継続は過剰流動性の継続を意味
し、そこから生じる余剰マネーが商品市況や一部新興国に流れ込み、それらの国のインフ
レを増幅させています。これは、厳しいインフレ圧力を受けている国々は、このインフレ
を自前で対処するしかなく、国内経済をさらに犠牲にして厳しい金融引締策を採用する事
を求められます。次回は、米経済は不明瞭、新興国も厳しい、こうした投資環境でどのよ
うに振る舞えば不正解でないか、を考えてみたいと思います。





Ken