『世界最先端社会』への第一歩。(1)~「東日本大震災」を越えて~ | busakoのブログ

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昨日(4/6)放送のNHKラジオ第一「ビジネス展望」は慶應義塾大学教授の金子勝さん。この日のお話しは、「東日本大震災」から見えてきた日本の根本的な問題を解決するために、如何に日本を『真の意味の復興』に導くべきかをお話ししていました。


この金子さんのお話の具体的内容が金子さんご自身のブログに掲載されています。


金子勝ブログ「今だからこそ世界最先端に生まれ変わろう ―日本復興計画その1


この中で金子さんは、今の日本の現状をこう述べています。


「私達は、いま原爆が投下され、焦土と化した戦後直後のような状況にあります。(東日本)大震災はまるで大空襲の後のように街々を押し流し、まるで爆撃を受けたように原発は煙を上げ、放射性物質をまき散らしています。東日本大震災は、多くの人々の、あるいは肉親の命を奪いました。おそらく3万人を超えるでしょうが、未だにその人数さえ確定できません。緊急に取り組まなければならないことがいっぱいあります。」


今の日本は震災に見舞われる以前から『小泉・竹中恐慌』に拠る社会の疲弊や政治の混乱でかつて無い危機に見舞われています。それに追い討ちを掛けた今回の震災と『東京電力原発事故』。これによって戦後日本が隠蔽してきた(つまり、「小泉改革」で本当は改革しなければならかったこと。)あらゆる問題が一気に噴出してきたのです。

※これにつきましては後日、今回の最大の問題である『東京電力原発事故』を一例にあげて詳しく話すつもりです。


それに今民主党政権が取り組まなければならない『被災地の復興計画』でさえも、未だに具体的なビジョンが見えてきません。

金子さんは、「まず、今緊急に取り組まなければならないこと」として、『医療崩壊』を食い止めることを真っ先に挙げています。


被災地の医療体制は最初の頃に比べれば幾分改善されてきていますが、それでも『医療崩壊』によって、まるで「野戦病院」さながらの状況が未だに続いています。更に避難所での衛生状態の劣悪さも加わって、避難所にたどり着いても、そこで感染症などを引き起こす「二次被害」が頻発しているのです。それを早急に改善して、「普通の医療」に戻すことだと金子さんは話しています。


被災者の『生活支援』についても、これまでのような「行政は『個人』を助けず」ではなく、国や地方自治体が一体になって「『個人』の生活再建を支援する」様々な施策を施すべきだとも話しています。


更に、今回の震災によってもたらされた最大の『人災』でもある、『東京電力原発事故』についても、「史上最悪の放射能汚染被害をもたらしつつあり、かつ近隣諸国をはじめ世界中の国々から情報隠しと放射能をまき散らした行為に批判の眼が注がれています。これは明らかに人災です。」と話されています。



それでは、今回の震災を教訓に日本はどう『復興』すればいいのでしょうか?


話が長くなりますので、(2)へ続きます。