近頃の「邦楽」のジャンルを見ると、
「ロック」という言葉があまり使われなくなっています。
J-POP、ヒップホップ、レゲエ、ニューミュージックは、
今もそのまま使われています。

で、ロックはロックミュージックそのものが無くなったのではなく、
細分化されたせいもあろうが、
ラウド、オルタナ、パンク、ビジュアルなどの言葉にリニューアル?されています。

こりは!
スパッツをレギンスと言い換えた感じか?感じなのか?!
なんてこったい!「ロック」を使え「ロック」を!

と憤慨しているフリをして、
じつは「ロック」という言葉が本当にカッコイイ言葉だったのは、
70年代だけだったと思っています。

80年代以降、ロックという言葉はダサいんです。
なんとゆーか、マジメすぎるんだろうと思います。
ファッショナブルじゃないし。

パンクロックも、グラムロックも、ロックバンドも
「パンク」とか「グラム」とか「バンド」だけのほうが、
マジメすぎずカジュアルで、スタイリッシュ感が出ます。
「ハードロック」はハードロックそのものがマジメなので、
そのままでいいと思います。

「GO-BANG'Sって意外とロックしてるよね」
のように、
マジメな人がマトモに使うとかなり危険(恥ずかしい)ゾーン!です。

ロックを知らない人(老人など)に
「自分、ロックバンドをやってます」
のように、
親切に使う感じが妥当だと思います。

もしくは
「私の彼、ロックテイストなの」
のように、
ニオイを感じさせるだけの、チャラく使うのが良いと思います。

もしくは
「あの畳職人の生き様はロックだ」
のように、
「あえて」使うのがいいと思います。

しかしながら、ロックは死語ではありません。
ロックという言葉をわざわざ使いたくなるような
「新しい衝撃的ロック」が現われればよいのです。
本来、ロックとは常にギョッとするほど新しいものだったはずです。
みなさん、がんばってください(他人事!?)

最後に、
なぜ私がこのようにズケズケと語るかというと、
私は「ロック」という言葉を愛しているからです。

それではさようなら
LOVE&ROCK 森若香織