知人から来たメールに
深く感動したので、転送いたします



> 震災の影響で計画節電を行なっておられる様子
> 心落ち着かない日々をお過ごしのことと存じます。
>
> そんな中でも双雲先生が毎日のようにブログで素晴らしいメッセージを
> 書いて届けてくださること、関西に暮す私どもにも大いなる勇気を
> 頂けて、心より感謝しております。
>
> 私は16年前の阪神大震災で被災しました。
> 当時、神戸市長田区に居住しており、当日の朝の様子はこくめいに
> 記憶しております。
>
> 一瞬にして家屋が倒壊し、しばらく埋まっておりました。
> その重さ、冷たさは人生で味わったことがない感覚でした。
>
> がれきの下、全く身動きがとれず、誰か助けてと叫んだものの
> 隣家の声も助けてと叫んでいます。
> 我にかえり、父が埋まっていることに気づき、父を助けなければと思った
> 瞬間、奇跡的に身体がふとんから脱出できました。
> 真っ暗な中、懐中電灯で父と呼び合い、がれきの下に入り込み
> 父をひっぱりだしました。
>
> 愛に迷いや恐れはない。
>
> その経験から私はそれを学ぶことになりました。
>
> そして、夜が明ける頃、近所の喫茶店から発火、延焼で私の家まで
> 火がまわってきた時にがれきのしたに埋もれていた母のお位牌を掘り起こし
> に戻り、一緒に行こうと胸に抱き、がれきの下を這って外にたどりついた後、
> 私の家は全焼しました。
>
> 1月の凍える寒さの中、はだしで地面にたちつくし、焼ける我が家と
> 煙と化した思い出をみつめていました。
>
> 幸い、歩いて30分程度の親戚の家が無事だったので、そちらに身を
> 寄せることになり、余震におびえながらではありましたが
> 私たちはあたたかく過ごすことができました。
>
> 翌日、家の焼け跡に戻り、父が戦後の景色と一緒だと言った言葉を
> 耳に、その焼け野原を見た時に私が感じたのは
> 「これからはじまるのだ」という希望に満ちた小さな小さな光の気配でした。
>
> 絶望と希望が陰と陽の関係と同じくして存在している。
> 感じてしまった正直な印象でした。
> それは大いに私の陽気な個性によるところではあるかとも思いますが
> 自然界の性質でもあるように感じました。
>
> 生きていること。
> それこそが原点でありすべてであるということ。
>
> 新しく、この世に生をうけた印象さえありました。
> 裸のままで何ももたずに生まれてきた私。
>
> そのまま、どんどん光が集まっている方向に導かれ、父と私は
> 何もなかったように生活ができるようになりました。
> 大勢の普通の生活を続けている人たちのおかげで、そして、地に足をつけて
> 立派に経済をまわしているIBMという企業が存在してくれていたおかげで。
>
> 阪神大震災は、神戸・芦屋・西宮が一番の被害を受けましたが
> 周りの都市部、大阪、京都が無事だったので、そこからどんどん必要なものを
> 流してもらえ、すごい勢いで復興できました。
>
> 今回、テレビに映し出される被災者の方の姿、被害状況等々、人間として
> 心がかき乱される気持ちになります。
> その姿に涙が流れない日はありません。
>
> だからこそ、私たちは今まで以上に自分の
> パフォーマンスを精一杯生きること、大勢の人に喜んでもらえる仕事をそれぞ
> れ
> がすること
> 美しい言葉・美しい笑顔・美しい心・慈しみの心
> これを心がけるだけで、被災地、被災者の方々に多くの光を用意してあげられ
> ると
> 実感しています。
>
> 16年前に真近でみた自衛隊の方の働きはそれはそれは本当に素晴らしいもの
> で
> した。
>
> 耐火金庫が焼け残り、それをいろんな人が大工道具を持ち寄り、金庫の扉を
> あけてくれようと何時間もトライしたのですが、開かず。
> 自衛隊の方にお願いしたら、ものの2分で開きました。
>
> そこに実印、登記簿等わたしたちの命綱が入っていました。
>
> 雄雄しくて、頼もしくて、静かで、むだがなく、確実。
> 日本の自衛隊は世界一と知った瞬間でした。
>
> 今はとにかくプロに任せるのが最善の策。というのが私の正直な気持ちです。
>
> でもね、先生。
>
> これからが長いんです。
> 阪神大震災でも10年経過して、やっと傷が癒えた気がしました。
>
> なので、今だけではなく
> 頑張って!応援しているよ!というその意識を可能なかぎり長く続けてあげる
> ことが
> 一番大切なことだと私は声を大にして伝えたいと思っています。
>
> 被災にあってる人もあってない人も
> 日本に居る人も居ない人も
> 心も身体も苦しい今です
>
> 新しい日本に生まれ変わるため。これから限りなく新しい視点が必要となりま
> す。
> 先生のような方が心のど真ん中で感じたことをどんどん発信していただくこと
> は
> ものすごいエネルギーに変換されて被災地域だけではなく、今回の被災で地域
> の
> 方が辛い思いをした何百倍も素晴らしいこととなって10年後、20年後に返
> って
> くると思っています。
>
> 世界が息を飲んだ、日本人の品性。
>
>
> 不安な日々でしょうが、大丈夫!絶対に大丈夫ですから先生お得意の
> 「ダカラデキルコト」を今日も明日も明後日も。
>
> 長くなりました。
>
> いつも先生と先生のご家族の陽だまりのようなあたたかさを胸に思い出し
> 皆様が今日も穏やかに過ごせますようにとお祈りしています。