新規顧客の方法で、こんなことを言っているセミナーには注意
知り合いの招待で、というか頼まれて起業家セミナーに行ってきた。
ちょっとオーディションやSNSのイベント関係で忙しいので断っていたんだが、ホント、仕方なく。
要約
・何を行うにしても、成長・成功の鍵は新規顧客獲得から。
・それを成し遂げる為に必要なのはノウハウではない。
企画創造&影響創造が必須とのこと。
”企画創造”って時点でなんだか、他人のことを考えずに提案を行う昨今の困ったコンサルタントを想起させるんだが、
「世の中をワクワクさせる、誰も聞いたことのない魅力的なストーリーを語ること」
これとイコールなのが人を動かしたり社会を動かす力になるんだそうだ。
私はアドバイザーなので、ちょっと話しをしてきた。
こんなことを信じ込んで、斬新なアイデアがあれば、新規顧客を獲得できて成功できるんだ!
と思われても困るので。
反論要約
成長や成功の鍵は、資金の調達からである。
創造性が高すぎると、受け入れられない。(時間と膨大な資金があれば別)
部門がないので企業協力も得られない。(それが他で成功しようが企業は元々責任を取るべき部門がない)
顧客の話しを聞き、ニーズとウォンツを把握し、プロフィットとベネフィットを提供できる仕掛けを作らなくてはいけない。
ワクワクを感じるストーリーを語る、とか、小説家でも育てたいのかと。
これが社員を前に社長なりが企業理念の中に夢のあるストーリーを語る、というのならわかるが、新規顧客を得たいのにこっちの話しばっかりしてどうする。
一昔前の飛び込みセールスマンでもあるまいし。
#恐ろしいことに、指導されたとおりにやったんですよ、と胸をはられた。成功例をなぞっているだけだったのだ。
企業に実際に企画を持ち込んだこともなければ、彼自身はセミナー以外の顧客を持っていなかった。
このセミナーでいう顧客は「セミナーに来る人」であり、受講しているすべてが、セミナーや情報商材を売るために集まっていたのである。
まじめに起業したいと思っていた人は、さぞ落胆していただろう。
資金調達は、ロジカルなものはもちろん、ストーリーや最終目標も示さなくてはいけない。
篤志で得られない限り、相手の利益を「最優先に」考えて、自分の事業がどの範囲まで出来るかを、何パターンも持っておく必要もある。
そして、これは出資であろうと、政府系、民間系の融資を得るときにさえ必要なものがひとつある。
「熱意」だ。
これを書類と自分自身で相手に伝わるように発しないと、一銭にもならない。
頭で「これはいける」というのを語るよりも、内側から湧き出るマグマのような感情をぶつけるほうが、余程有効である。
もちろん、それ以前に揃えるものは揃えておかなくてはいけないが。
頭でっかちでは、仮に起業できても必ず対処不能なものが出てくる。
それを乗り越えるために、あなたはもう一度セミナーに行くのだろうか?
ダイエット本が何度も発行されているのをあなたは知っているはずなのに。
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お口直しに新しいベンツの広告
http://www.gizmodo.jp/2011/03/post_8595.html
左脳と右脳をうまく表現している。
見るものの足を止めさせ、いろいろなことを考えさせられる。
しかしながら、ベンツは新しい企業だろうか。
このポスターを貼るという広報は斬新なアイデアだろうか。
押し付けがましくなにかを語っているだろうか。
成功の鍵は、街中に、仕事中に、家の中に、たくさんある。
見落としているか、気づいても忘れてしまったか、行動しなかったか、そのいずれかである。
誰もがこのポスターのようにはっきりと分かれた感性とロジックを持っていないのは当たり前として、
私はどちらかというと広告の左側が強い人間である。
チームにも、そういう人が多い気がする。
だから、感性の強い人と補い合いたいと思うのかもしれない。
普通は反発するのかな?
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