週刊誌は読まないけど、抗がん剤に関する記事で
いろいろあることは知っている。
なんで週刊誌なんだろうね。

週刊誌のターゲットである層が病気になったとき
その情報が治療のマイナスにならないで欲しいと
心から願う。

その反論を別の週刊誌(なんで同じ週刊誌じゃないんだろう)
でされている上野直人先生の著書を読みました。

私が病気になってから、先生の言葉をメモし
どう治療をしていけばいいのか、何を考えたらいいのか
インターネットや本で一生懸命調べたことが
2006年発売のこの本にまとまっていた(笑)

知っていることが多いので、
ざっくりとしか目を通していないけど
混乱しているとき、考えをまとめる手助けになりそう。

また、家族や大切な人が告知されたときも
患者のために何が大事なのか
ポイントを絞って相談にのることができると思う。

こういう本は、病院の待合い室や入院患者のための本棚に
置いてあるといいよね。

手に取りやすく、優しさを感じさせる表紙は素敵。
読むことが苦にならないように、もっとシンプルで
イラストもあったら、幅広い年齢層に対応できそう。

毎年改訂版出して、新しい情報を追加
古くなった情報を削除してくれるとうれしい。

自分の治療のことを思い出してみると
新学期までに家に戻りたいという願いを
若干の遅れはあったものの、叶えてくれた先生には感謝。

最高の医療を受けることができていると実感。
有名で大きな病院ではないけれど、
先生には恵まれたなと思う。

暮れ正月と、治療を焦る気持ちにもなったけど
私の願いは、家で家族の帰りを待てること。

子供が帰ってきたときに「おかえり」が言えること。
お腹が空いたときに、食べ物を提供できること。
ほかほかの布団で家族が眠れること。

「家にいるだけでいい」と言ってもらえるって
すごい幸せなことだよね。


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