中東情勢が経済に与える影響と、それに対する投資戦略を考えてみる④ | マーケットの今を掴め!FX・CFD東岳ライブ情報

中東情勢が経済に与える影響と、それに対する投資戦略を考えてみる④

4連続コラム最終日の本日は、これまでに述べた混乱した世界経済の中で投資戦略を考え
る上で、どういった銘柄に注目する事がベストではない可能性もあるが明らかな不正解を
選ばずに嵐が過ぎるのを待つか、を考えてみたいと思います。


リパトリエーションに絡んだパニック売りが起きるときは投資家は大いに動揺しており、
その際に起こすアクションは、その投資先の良し悪しに関わらず、換金性を重視します。
ここでの換金性とはオーダーを出せば迅速に処理できるものを指し、その時の投資対象の
値動きや投資対象の中身の良し悪しではなく、流動性で決まります。具体的には取引の出
来高の大きさのことです。


では世の中に数ある投資カテゴリーで、最も出来高の大きいものは、何かと言えば、株式・
債券などありますが、すばり外国為替つまりFXです。為替は毎日4兆ドルもの取引が行われて
います。株式などとは比べ物にならないレベルのボリュームです。その中で、もっとも取引
量の多い通貨は米ドルで、次にユーロ、円と言った順番になります。人気のあるブラジルレア
ルなど新興国通貨は取引シェアがとても小さいです。


今後中東情勢が混迷の度合いをさらに深めれば、本格的なリパトリが起こる可能性は高まって
くると思います。そうなると、幸運をつかむ人も出てくると思いますが、大多数は狙っていた
成果とは違うものをつかまされる可能性が高いと考えられます。米ドルは、ファンダメンタル
で考えると、財政など様々な問題点が出てきますが、不安定な情勢下でのリパトリという視点
で考えると一考の余地があるかもしれません。



Ken


(注意:当ブログは単に情報の提供を目的として作成され、何らかの行動を喚起するものでは
ありません。従って、投資判断についてご自身の責任で行ってください。)