コンサルの仕事をしていて思うことは、成長する会社はトップも含めて上司と部下がぶつかり合える会社です。
それを避けで主張しない会社は、互いの傷を舐めあうようにして過ごしているので、本当のことに触れずじまいでやり過ごします。
互いが主張するという作業は本当に疲れます。自分はサラリーマン時代に300人ほどの部下を抱えて仕事していました。毎日、一日の1/3は部下とのコミュニケーションに使っていました。部下からの相談や主張などあらゆるコミュニケーションが大変でした。
ひとりひとり育ってきた環境も違うわけで、同じような意見でも全部違うのです。筋道の通った話をしないと説き伏せることはできません。しかもただ説き伏せたらいいというものではなく、そこに納得と成長がないといけないのです。ですからそれ相応の良心と良識と熱意がないと説き伏せることはできません。
敵対しているわけではないので、表現は正しくありませんが、自分が勝つか、部下が勝つかのような修羅場でもあるわけです。そして最後には、迎合することなく、この人についていこうという気にさせないといけない。
それはものすごいエネルギーがいる作業なのです。
小さい会社なら、生身の人間同士なので、双方に遠慮がでます。結局、それがコミュニケーション不足になります。いいたいことが互いに言えずになりがちです。
本当は小さければ小さい会社ほど、ものすごいエネルギーが入ります。二人しかいない会社なら大変です。言い易い上司、言える上司にならないと会社は育ちません。そこで働いている人が成長しないので、会社も育たないのです。
それは夫と妻、幼いこどもという核家族にも当てはまります。
本当に言いたい事を言わずに過ごすと、やがて大きな負担になってしまいます。
うっぷんを抱えた夫婦は敵意を持ちます。仲良くするときには、二人の間に、買い物、行楽、こどもなど何かを挟まないとコミュニケーションできなくなります。
でも会社が育つのは、自分たちがしたいことを共有しているからです。カップルも同じです。それには裸になって自己主張しあえる愛と勇気が必要なのです。エネルギーです。
伝えたいことがあり、
伝えたい熱意があり、
そして伝えるスキルがあることが必須条件です。
伝えたいことがないカップルは終わっています。
伝えたい熱意がないカップルも終わっています。
終わりにしないために伝えるスキルを身につけてください。
伝えたいことがあり、
伝えたい熱意があれば、スキルがなくても、スキルを学びます。
それが愛情です。
