上野公園の花見が禁止されるというニュースがありましたが



やはりこの状況では、桜を見ながらお酒を飲んで騒ぐことは控えた方が良いかもしれません。



ただ、日本全国には


「どうしても花見がしたい」「花見をするために自分は生きてきた」


という人もいらっしゃると思いますので


「今年の花見のエチケット」


を考えてみましたので参考にしてください。






【今年の花見のエチケット】 その1

「花見」というネーミングを使わない





「花見」が問題視されている理由の一つに、


「花見」という言葉が醸し出す浮ついた雰囲気があると思います。


そこでたとえば今年は「花見」を










「花ちら見」








もしくは










「花見切れ」

※ 見切れる ……テレビの業界用語で「本来、見えてはいけないものが、間違って見えてしまう」状態を指します








さらに、まだまだ自分は自粛できるぞと言う人は、


「花を一切見ない」という意志を表す意味で












「枝見」










さらに上を目指すなら










「枝野見」








と呼びましょう。



「枝野見」は、桜の木の下にあっても心は常に「枝野官房長官の動向」を気にしており、実際に、花見をしている最中もワンセグなどでひたすら枝野さんを見続けるという「花より枝野」のスタンスを貫く、かなり上級者向けの花見だと言えるでしょう。ぜひ今年の春は「枝野見」にトライしてみてください。






【今年の花見のエチケット】 その2

不謹慎な名前のお酒を控える




本来であれば、今年の花見はお酒を飲むという行為を控えるべきかもしれませんが


どうしても我慢できないという人は、


不謹慎な名前のお酒を控えるところから始めましょう。


特に控えてもらいたいのは「横文字の名前のお酒」です。




その中でも




「テキーラ」




は言語道断であり、






「テキーラサンライズ」





に至っては、袋叩きにあっても文句は言えないと思います。


また、



「モスコミュール」

「カルーアミルク」

「カシスソーダ」


などもなんとなく響きが不謹慎ですし、





「セックスオンザビーチ」




に至っては、この状況じゃなくても不謹慎というか、


なんでこんな名前のカクテル存在しちゃってるのかな?といった感じです。





では



「日本酒なら大丈夫なのか?」



という意見も出てくると思うのですが、



日本酒はむしろ横文字のお酒よりもタチが悪く



そもそも日本酒は



「飛露喜」「常きげん」「宝寿」など、縁起の良い名前がつけられる傾向にあり、



「ワンカップ大関」と言えども、



「大関」ですから、



この時期は不謹慎だと言わざるを得ません。



とは言え、



「花見は日本人の文化であり、日本酒以外あり得ない」



という人もいらっしゃることを考慮して




日本全国にある、数百種類の日本酒銘柄をウィキペディアで調べてみました。




その結果、



唯一、自粛している感じが出ていた銘柄は













亀の歩み(和歌山県)












でした。



今年の花見、どうしても日本酒を飲みたいと言われる方は、「亀の歩み」をまさに亀の歩みのごとくちびちびと飲むのが理想だと言えるでしょう。



また、お酒の名前だけではなく


花見をする「場所」に関しても同じことが言えます。


たとえば、


「上野」


は、「上」という言葉から、どうしても「アゲアゲ」を連想してしまいます。



そこで今年「上野」で花見をする予定だった人も、



できれば場所を






「中目黒」






可能であれば








「下落合」








に変更しましょう。




上野



中目黒



下落合




これで自粛している感じがぐっと高まってきます。








【今年の花見のエチケット】 その3

募金を募る





これは今回一番言いたかったことなのですが、


今年、花見をする人は、ぜひ「募金」を募っていただきたいのです。



上野公園の花見を禁止した石原都知事は


「この状況で桜を見ながらお酒を飲んで酔っ払うことは不謹慎だ」


ということを言っているわけですが、



実はこの「酔っぱらう」という行為には、



不謹慎を有謹慎に変えてしまう



とんでもない可能性が秘められています。



具体的に言いますと


通常であれば募金をしてくれた人に対して、「ありがとうございました」としか返すことができませんでしたが、


こちらが酔っぱらっているのであれば













「少なくね?」











と相手に絡むことができ、




さらに、うまく相手を花見に誘い込めれば

酔っぱらって気が大きくなった人たちからは、普段では考えられないような金額の募金を募ることも全然可能になるのです。




ちなみにこれは






キャバクラで使われている常套手段






ですが




今年の花見では日本を救うために、心を鬼にして積極的に活用していきましょう。





―――以上3つのエチケットを提案させていただきましたが、



みなさんの心遣い次第で今年にふさわしいお花見ができると思います。



今年の春をつらい思いをして過ごしたり、



まだ春を迎えられない人たちのことを想いながらも



お花見を楽しんでいただけたらと思います。









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