2月定例県議会 | 河野しゅんじのブログ

2月定例県議会

2月定例県議会が開会しました。私にとって初めての議会です。



10時に開会した初日の予定は、議会日程等の決定及び知事提案理由説明

予算案及び議案について)であり、10時半には閉会しました。


今回の提案理由説明は、知事就任挨拶や所信表明も含む節目の演説となる

ものですが、長さは25分程度。傍聴者は数人で、TVカメラが鈴なりになって

一大イベントだった前知事のときのことを考えると、淡々と進みました。

(県議会HPから録画を見ることができます。県庁HPには全文を掲載。)


23日の代表質問初日には、副知事人事案件を提案させていただくことにも

しており、いよいよ本格的な論戦がスタートします。副知事や総務部長を

務めていた頃とはまた違った緊張感の中で迎えることとなりそうです。



夕方、口蹄疫防疫対策本部と口蹄疫復興対策本部を開催しました。

県の検証委員会からの提言を踏まえた改善への取組や、再生・復興方針を

踏まえた対応状況などが報告されました。以下、報告されたポイントです。


・口蹄疫の処分頭数が297,809頭で確定(ワクチン接種後に生まれた

子豚等も含めた最終値)

・手当金の支払い状況は99%

・家畜の導入は処分農家の約40%、導入済の牛豚頭数は約15%

・再会された市場での子牛価格は前年度を上回る数字で推移


残念ながら、韓国で口蹄疫がまん延している状況から、万が一のことを考え、

現時点での再導入には二の足を踏む農家が多いとのことです。

いずれにせよ、スピード感を持って再生・復興に取り組み、併せて、防疫の

強化を図るため、具体的な工程表を作成して取り組むよう指示しました。


この合同本部会議では、鳥フルや新燃岳噴火の状況も報告がありました。


誠に不本意ながら、鳥フルは、昨日、延岡市北浦町で12例目が発生。

既に防疫措置も終えており、迅速な対応が図られているところですが、

宮崎だけで、こうも続発していることを、改めて重く受け止めています。


口蹄疫検証委員会からの提言を踏まえた改善への取組の中には、

鳥フルも含めた防疫の徹底・強化が含まれています。それなのに、

また、再三再四、防疫強化の呼びかけや再点検を行っているにも関わらず、

続発しています。養鶏農家や関係団体は、心が折れそうな思いをされて

いるのではないかと心配でなりません。行政の担当者も同様です。


ここは再度の辛抱で、繰り返し繰り返し、防疫の強化に取り組むしか

ありません。県民総力戦で頑張ってまいりましょう。


なお、天皇皇后両陛下からは、鳥フルや噴火活動で被害を受けた地域住民の

皆さんへの配慮に加え、担当されている職員へのお心遣いもいただきました。

片山総務大臣も、職員の健康管理を心配されていました。ありがたいことです。


口蹄疫からの再生・復興業務に加え、鳥フル対策、新燃岳噴火対策など、

通常業務以外に、重量級の危機対応業務が降りかかってきています。

口蹄疫からの再生・復興方針のみならず、同様の方針が、あと2つ必要になる

のではないかと思われる状況です。共通する課題、取組みもありますが、

頭の中では3層構造の危機対応・復興プランを持ちながら、効率的・効果的に

仕事をこなしていくしかありません。ここも辛抱です。Noblesse Oblige の心意気で、

県庁に寄せられる期待に応えていきたいと思います。


健康管理といえば、降雨に伴う土石流への警戒から、避難を繰り返して

おられる都城市や高原町の皆さんの健康も心配です。高齢者が多いことから、

体力的にも精神的にも、相当な負担になっているものと思われます。

いつまで続くのか、この地域がどうなっていくのかなど、不安を抱えた中での

避難。専門家や周囲によるサポートで、しっかり支えていきたいところです。


降雨等の状況を勘案しながら避難勧告や避難準備情報を発令し、解除を行う

という決断は、災害対策基本法に基づき、都城市長と高原町長が担って

おられます。再度の避難要請に、基準の見直しを要求される住民もいらっ

しゃるようですし、その心理的負担はいかばかりかと心配されます。


県としても、現地対策本部に派遣している県職員も含め、様々な形で

首長や市町職員の判断や取組みをサポートしてまいります。


今日の午後は、国交省砂防部の保全課長や国土地理院長が、相次いで

表敬訪問にいらっしゃいました。明日は再び上京します。今の予定では、

4人の大臣にお会いし、鳥フル対策等のお礼や要望活動を行うことに

しています。国との連携も万全にしていきたいと思います。