残念ながら

昨日から

死亡・不明者の

人数が膨れ上がっています。


津波で壊滅され

全く別の場所に

運ばれた家屋の

瓦礫の山を

テレビで観ていると


どこかで

現実の事とは

思えない自分がいます。


しかし

これは現実に

起きた事なのです。


もし少しでも

テレビの中の出来事と

思っている方がいたとしたら

絶対に

そのヴァーチャル感覚は

捨てなければなりません。


ますます我々は

これから

刻一刻と様相が

変化していくであろう

被災者の現場の情報を知り


見えない部分は

想像力を繊細な部分まで

デリケートに働かせ


「今自分が被災者の方々に

実行しようとしていることは

本当に被災者の方々にとって

正しい事なのか」


を徹底的に考えた上で

行動に移さなければならない

のではないでしょうか。


例えば

被災者の方々の携帯に

激励のメールがたくさん届く

らしいのですが

その一気に届くメールにより

携帯の充電が減ってしまう事となり

嬉しいが控えて欲しいという

リアルな声があると聞きました。


そういう結果

空回りして逆効果となる好意

も実際あると思います。


このように

良かれと思ってやった事が

現場を困らせてしまうという事が

これから細かくあるような

気がします。


それでは

本末転倒。


とにかく

被災者の方々

被災難民の方々の

”今”が改善される事を

徹底的に優先する事が

重要だと思います。


何とか被災者の方々の

為になりたいと

逸る気持ちもわかりますが

それが結果

さらに悪化させる事では

意味がありません。


また

「私も何かしなければ!」

という気持ちも大切ですが


それは被災現場の本当の情報を

徹底的に理解した後に

行動に移さなければならないのでは

ないでしょうか。


こういう時は

人間がつい生みがちな

『余計な使命感』

はいらない気がします。


『余計な使命感』

は大抵

相手より

やり場のない”自分の気持ち”を

優先していまう傾向が

あるのではないでしょうか。


今埋めるべきは

被災者の方々の

様々な空白であるはずです。


本当は

もっと被災者の方々の

現場からのリクエストを

テレビでもネットでもいいので

伺って

それに答えたいのが

本音です。


いろいろな

現場の声から考えると

赤ちゃんやペットも

被災している事に

ハッとさせられます。


ただでさえ

大変な子育てが

こんな環境下の中

信じられないほど

過酷な状況が

あるはずです。


阪神大震災の時

後に神戸の被災者の方が

当時

何でもかんでも

全国から送られて

その物の処理に困り

現場は産業廃棄場のようになり

余計困った

という話を聞いた事があります。


良かれと思い

何でも送る事が

余計困らせる事もある

ということを常に考えなければ

ならないのではないでしょうか。


また

まずは生きる為の物資が

優先ですが

これも神戸の被災者の

方によると


「癒し」


の物も必要だと

聞きます。


「こんなもの送ったら不謹慎だ」


と一見思われる物も

被災者の方々の笑顔を生み

子供達の心をホッとさせる

アイテムも意外と必要だったり

するかもしれません。


「多分こうだろ」

「私の気持ちがおさまらない」

とかは本当にいらない気がします。


そして

救助で現場に入っている

自衛隊の方々や

福島第一原発で

処理をされている方々など

本当にお疲れ様です。


そんな中

ガセや嘘の噂を

相変わらず流し続け

それをまた調べもせずに

自分が知ってる情報は

特別だと思っている

残念な輩が

意外とたくさんいるようです。


そういう人間の為に

本当に必要とする人が

様々な物資などで困るという

ことだけはあってはなりません。


地に足が付いた

泥臭い真実を

できるだけ自分で精査し

短絡的な情報を鵜呑みに

しない事から始めるべきでは

ないでしょうか。


おちまさと


こういう時に

心の隙につけ込む

新たな犯罪が

過去にも多くあった

ようです。


明日から

月曜日が始まります。


通常にとはいかないかも

しれませんが

昨日書いた

『役目』をそれぞれが

全うするしかないような

気がします。


原発の現状は

本当に心底

気になりますが


被災されていない人間は


仕事ができる幸せ

勉学ができる喜び


をいつも以上に

噛みしめ行動するしか

ないのではないでしょうか。


それが

被災者の方々と

日本の復興に繋がると

信じて。