Gary Moore
Need your love so bad
1997年、『Dark Days In Paradise』リリース。ドラムンベースなどを導入しテクノ音楽との融合を試みるスタイルがみられた。本作から次作にかけて自己のギターとモダーン・ミュージック(ダンス・ミュージック)の融合を計るアプローチや、デジタル録音機材の使用などが際立ち、ブルース・ギターリスト=古典派のイメージを払拭する。この年、ヴァージンとの契約を終結。
1999年、UKキャッスル・コミュニケーション傘下のRaw Powerと契約。『A Different Beat』リリース。ファットボーイ・スリム(ノーマン・クック)にインスパイアされたビッグ・ビートを導入。ヘンドリックスのカバー、"Fire"に挑む。
2001年3月、『Back To The Blues』リリース。4月から数ヶ月英国、欧州のコンサートを行う。レコーディング・メンバー、ピート・ルイスPete Rees (ベース)、ダーレン・ムーニーDarrin Mooney、ヴィク・マーティンVic Martin (キーボード)がバンドのメンバーになり、基本的にこのメンバーがその後の主要のメンバーとなる。
2002年9月、『SCARS』リリース。SCARSとしてトリオ編成のバンド結成。メンバーはドラマーのダーレン・ムーニーDarren Mooneyと元スカンク・アナンシーSkunk Anansieのベーシスト、キャス・ルイスCass Richard Lewis。10月、ZZトップのサポート・アクトとしてEUでのツアー、翌2003年5月、モンスターズ・オブ・ロックUKツアー2003に参加。(メインアクトはホワイトスネイク)。ツアー後半怪我を理由にキャンセル。7月頃、SCARSは活動停止する。
2004年6月、再びリーダー名義によるソロ作品『Power Of Blues』リリース、旧知のボブ・デイズリーとのバンドとごく数回のギグとフェスティヴァルに出演するのみで欧州のフェスティヴァルはほぼキャンセルされた。翌2005年の8月20日、フィル・ライノットの故郷ダブリンにフィルの銅像が立てられることを記念して行われたコンサートに元THIN LIZZYのメンバーと共にGary Moore and Friendsで出演。
2006年4月、B.B.KingのファイナルUK・ツアーをサポート。同月リズム・アンド・ブルース、ブルー・アイド・ソウル的な作品『Old New Ballads Blues』をリリースし、数年ぶりのコンサート・ツアーをおこなった。 同年8月12日に行われた慈善コンサート『Vibes from the Vines』ではMo FosterとGary Husbandらとともに演奏、自己のWEBでのセット・リストにはMo Foster作曲による約20年ぶりの"So Far away"が含まれていた。
2007年、オーティス・ティラーの作品"Definition of a Circle"に参加。2月にはラジオ番組"Blues Power, with Gary Moore" で司会進行役を務め、4月には北アイルランドでコンサートを2回行った。5月には25作目にあたるアルバム『Close As You Get』をリリース。レコーディングにも参加した元THIN LIZZYのドラマーであるブライアン・ダウニーが参加してヨーロッパツアーを行った。
2008年7月7日、モントルー・ジャズ・フェスティバルにてジョン・メイオール & ブルースブレイカーズのステージにゲスト出演した。この模様はBSジャパンで放映された。
2008年9月最新作『Bad For You Baby』をリリースした。
2010年4月、21年振りの来日公演が東京、名古屋、大阪で行われた。
2011年2月 休暇先のスペインにて急逝。
合掌。