桜花賞、あんな話し?こんな話し?(2) | さかなくんのパカパカ日記

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『談話室「さかなくん&ブサ雄」』の競馬版です。競馬に関する話を主に書いています。

先ほどの「その1」に引き続いて、桜花賞に関する奇妙な情報です。


※その2未曾有の震災が起きてからまもなく1ヶ月。
各地で「復興」に向けた希望の話題がスポーツ界でも徐々に起こりはじめてきた。

東北地方の高校生が見せた「甲子園」での雄姿。
復興支援試合として行われた日本代表と選抜選手との「サッカー」での、いつまでも諦めない姿を見せ続けてきた三浦和良選手のゴール。

あまりサッカーを知らない私も、深夜のニュースで三浦和良選手のゴールシーン、そしてカズダンスを見たときには思わず声を挙げ感動に浸った。

後半からの出場。ゴールキーパーの川口選手のゴールキックから一直線に闘莉王選手へ。そして頭で落とすと、走りこんでいた三浦和良選手の前へボールが転がり、ゴール右隅へシュートが突き刺さった。

Jリーグ開幕時。バブルがはじけ暗い話題が多くなっていた日本の雰囲気を、一気に払拭するような一大フィーバーとなったサッカーブームの中心人物である三浦和良選手。

私のサッカー好きの友人達が口々に語った言葉を借りれば

『奇跡が起きた』『想像できる一番盛り上がる展開』『元気付けられた』

復興支援試合として、これ以上最高の決着があるのだろうか?


そして競馬界へ目を向ければ、それ以上の感動に浸った出来事が起こった。

「ドバイワールドC、日本馬のワンツーフィニッシュ」

高く、高くそびえていた世界の壁。
日本人に最も知られている海外の最高峰競走といえば、昨年ナカヤマフェスタが2着。ディープインパクトも参戦した10月1週目にフランスのロンシャン競馬場で行われる「凱旋門賞」であるだろうが、このドバイワールドCも世界最高峰の1戦に数えられる競走であり、賞金としてみれば凱旋門賞をはるかに超える賞金体系。(世界で最も賞金の高い競走1着賞金600万ドル)。

そこで見せた日本馬のワンツーフィニッシュ。

無論競走馬自体の強さもあるが、これまでで最も遅いスローペースを演出した藤田騎手の名騎乗も讃えられてしかるべきものだったと言えるだろう。
AW(オールウェザー)の馬場という事を考えれば、『異常なほど遅い決着(現地関係者)』となり、ブエナビスタ鞍上のR・ムーア騎手の『スローペースで競馬にならなかった』というコメントの通り、逃げたトランセンド、そして遅いペースにいち早く気付き、早い段階で最後方から一気に番手に付けたM・デムーロ騎乗のヴィクトワールピサ。
競りかけられる事もなく、2頭にとってこれ以上ない展開となった今年のドバイワールドC。

暗い話題の多かった日本に勇気と希望を与えるこれ以上ない結果。

『日本の底力を見せる事ができた』『最高の結末』『元気付けられた』

奇しくも、2日前のサッカー終了後と同じようなコメントが口々に語られる結果であった。

『ドバイワールドCを勝ったということも素晴らしい結果だが、他ならぬ今年に勝った事に意味がある』

某関係者が語った一言。
自粛ムード漂い賛否両論ある中行われた競馬開催であったが、この結果がガラリと雰囲気を変えたのは間違いなく、それはこの素晴らしい出来事が一面で語られたことからも推して図るべきだろう。

スポーツという世界の中で、2度続けて起きた未曾有の被害を受けた日本を『元気づける奇跡』
喜ばしい結果とは裏腹に、ある一つの思いをいただいた人も多いのではないだろうか。

『まるでドラマみたいだ』

※その3へ続きます。