バーレーンはどうして金融危機を回避できたのか? | マーケットの今を掴め!FX・CFD東岳ライブ情報

バーレーンはどうして金融危機を回避できたのか?

 バーレーン王国、通称バーレーン、中東西アジアの島国である。2009年のGDPは202億ドル、鳥取県よりやや小さい経済規模である。2008年のリーマン・ショックが引き金となった金融危機の影響が小さかった。起動的な金融規制に加え、イスラム金融の存在もプラスに動いた。


 国際的な金融危機の中でも、欧州各国より、バーレーンの金融セクターは危機の影響が小さかった、原因はバーレーンの金融機関は、サブプライム・ローン関連のマーケットに資金をあまり投じていなかったからだ。2006年、バーレーン中央銀行は一部の銀行が不動産への融資残高を膨らませていることに気付いた、そして政府の土地登記部門と調整し、不動産に投資する銀行に対して、事前認可を義務づけた。危機が表面化する前の階段でこうした措置で、危機時の衝撃を和らげた。


 もう一つ、バーレーンの金融の約1割を占めるイスラム金融の存在もサブプライム投資への歯止めになった。イスラム金融では、シャリーア(イスラム法)によって、時間の経過だけで資産を増やす(利息を得る)ことは不当な利益と見なされ、債権、債務をを売り買いすることも許されていいない。CDOなど複雑な仕組み商品に投資することも禁じられている、投資対象は実物資産を裏付けにする必要がある。


 また、バーレーンでは2002年、あらゆる金融サービスを、中央銀行が監督するようにした。中央銀行が金融機関に対する唯一の規制機関になっている。この体制は、保険会社、証券会社、銀行、その他の金融関連産業すべてについて、財務の健全性を高めるのに役立っていた、そして、金融危機の影響を最小限に抑えた。



Robin


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