市民公募の「あつぎ『第九』合唱団」と厚木交響楽団は26日、厚木市恩名の市文化会館で、「ベートーベンの交響曲第9番『合唱付』」を披露した。

 「第九」公演は市民芸術祭のコンサートの一環で催され、2000年に初開催して以降、4回目。

 合唱団は、厚木市の募集に応じた市民で構成され、10代の中・高校生から80代までの約200人。ことし7月に結成し、ほぼ毎週日曜、発生の基本やドイツ語の発音などの練習に取り組んできた。練習時間が約7時間に及んだ日もあったという。

 コンサートでは、厚木交響楽団がモーツァルトの歌劇「後宮からの逃走」と「オーボエ協奏曲」を演奏した後、第九を披露。楽団の演奏と合唱団の歓喜の歌声が一体となってホールに響きわたり、公演後には観客から大きな拍手がわき起こった。

 合唱団の稲盛新子さん(75)は「夢だった舞台を終えて、感動。自分をほめてあげたい」と達成感をかみしめていた。

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