みかんを買って食べた瞬間、同じ県のみかんでも食べた時期によって、前回と味わいが違うなぁ~と感じた事はありませんか?
みかんはハウスをのぞくと、
露地モノは9月からお店にじょじょに並びはじめます
一番早く出回るものは、極早生といわれたりしますが、実は、この時期に採れるみかんの種類と、
今、皆さんがお店で買う事の出来るみかんの品種は違うんですよーー。
更に年明け1~2月にかけてもまた変わるんです。
県によって栽培される品種が違うのはもちろんですが、福岡の県内でも時期によって違う種類が出回っているんです。
福岡の主力品種は、『宮川早生』
この品種自体は、全国的に出回っているモノなんですが、実は福岡生まれのなんです
明治末期に柳川市の宮川謙吉さんという方の庭に植えられていた温州みかんから枝変わりで生まれたモノで、
大正時代に品種登録されたんだそう。
柳川で生まれた品種なので、その近くの山川はこの宮川早生の土壌に適しているため、山川の今の時期は、宮川早生が多いそう
あっ、ただ、お店で並んでいるみかんには、福岡産の表示はあっても宮川早生と書いている所はないと思いますので・・・
お店でみかけたら、この品種ってきっと宮川早生かもっと一人でニヤっとしてみてください(笑)
さて、前置きが長くなりましたが、
みかんは収穫されてから、どのような形でランクわけされて皆さんの所へ届くのかをご紹介しまーす
パート①はこちらをご覧ください
http://ameblo.jp/mc-namihei/entry-10391790558.html
みかんはゲートでチェックされた後、農家さん1人分づつ選別されるんです。
箱から出たみかん達は、まずは第一チェック場所へ
一段上の椅子に座っている男性は、表面からみた感じでみかんの程度をチェックできるというこれまた熟練の技を持った方
女性の方達は、傷が入ったみかんや傷んだモノ、大きさが違うモノなどをとりのぞいています
※ちなみに取り除かれたみかんはジュースなどの加工品に使われるんだそうです※
このチェックを終えたみかんは続いての場所へローラーで移動します
途中、ところどころにお母さんが待機していて、傷んだみかんや傷ついたみかんなどをしっかりチェックして取り除いていました
そして・・・
前回のパート①のブログを見たソムリエ仲間Sくんが、
『只隈さんが酸度を舌でチェックしているのは、あれって酸度計の機械が高いからですかぁ~』
っとなんとも失礼な事を聞かれたんですが、
とんでもないーー
JAみなみ筑後 山川選果場には↓こーーーんなに立派な糖酸度センサーがあるんですよ
Sくん(笑)
糖酸度センサーとは・・・
この機械の中をみかんが通ると、光分析によって、外からみかんの中の糖度・クエン酸がはかれる優れものなんです。
糖酸度センサーのデータが見られる機械。
毎秒5~8個のみかんの情報が即座に分析され、このモニターに分析結果が映しだされるんです
それだけではありません
さらにみかんの選別をする為、
『カラーグレーダー』という機械を通るんです
これは、みかんの外観(色や傷、形、階級)を見分ける機械。
機械のすぐ側にある検査室にモニターがあって、通過するみかんのデータがここで即座に分析されるんですよ
全ての関門を突破したみかん達
この光景、凄いでしょーーー圧巻でした
最後は、分析された機械によって、それぞれのみかんが自分の行く場所へとコンベヤーで移動するんです
JAみなみ筑後オリジナルのパッケージ
福岡のブランドみかん『マイルド130』
福岡市内はもちろんですが、東京や金沢などで人気なんだそうです
金沢は私としてはとっても意外な取引先だったのですが、金沢から山川みかんのリクエストは多いんだそうですー
遠く離れた金沢で福岡の山川みかんが愛されているって、何だか嬉しいですよね
通常のレギュラーみかんのパッケージ
これは某デパートで1ケース約1万円するという山川の超高級ブランドみかん
『ハニーみかん』
そして、そのハニーみかん
ふふふっ頂いちゃいました
まるではちみつのようなまろやかな甘さで、とっても美味しかったです
受講生の皆さんからも大絶賛でしたよーー
今回、取材にご協力いただいた
南筑後普及指導センターのIさん
JAみなみ筑後の只隈さん、Fさん
本当にありがとうございました
またよろしくお願いします