お父様の自叙伝を読み返した。
監獄での出来事。
お母さんが監獄に入った息子に着るもの、お米(ハッタイ粉)
を持って、20時間掛けて会いに来たと。。
そのハッタイ粉も、一握りづつ、
親族の8等親までを頼り集めたという。
そうして息子に会いに来て、
鉄格子ごしに息子を見て、
堪えきれずに泣いてしまうと。。。。。
お父様は、そうしてお母さんを目の前にしても
お母さんと、自分の事情心情を優先せず、
まわりにいた囚人達に、着るもの、ハッタイ粉を
その場で分け与えてしまったという。
その真意は、
親子の事情よりも
周りにいる人を温かく、空腹を満たしてあげる事、
それが大事であった。
、、というのだ。
一般的に、こんな考えが及ぶだろうか。
自分も同じような苦しい境遇にいるのに。
周りを労わる心が失うことなく保てるなんて。。
お父様の生涯の志の強さを感じる事が出来るエピソードだと思った。
私は日常でこんなお父様の歩みを偲んで生きていけるだろうか。
日々を小さな事で気持ちを左右されがちであるけど、
お父様は志を、その強靭な魂で保って来られた。
お父様、これから先の人生の中に
あなたの心を慕い、思う時間が多くあればあるほど
私は強くやさしくなれる様な気がするのです。
どうか、そんな様である様
神様、弱い私をお導きお見守り下さいます事をお祈り申し上げます。