新聞記事 | 認定NPO法人えひめイヌ・ネコの会ブログ

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2011年3月21日月曜日 愛媛新聞


松山の男性飼育放棄犬8匹死ぬ

残された二つの命救って
保護のNPO法人飼い主を募集

 「せっかく助かったのに処分されるなんてあまりに哀れ」ー。
今月上旬、松山市の山あいの空き地で飼育されていた犬10匹のうち7匹が餓死しているのが見つかった。
市保健所に運ばれた生存の3匹のうち1匹は死亡、2匹は元気を取り戻したが元の飼い主が所有権を放棄
したため、18日、犬猫の里親探しをしている同市のNPO法人「えひめイヌ・ネコの会」(高岸ちはり代表)が
引き取った。会では2匹の新しい飼い主を募集している。
 2匹はともに雑種のメス。それぞれ1歳未満と3歳弱となられる。
松山市東署などによると、市内の高齢男性が山中に設けた柵の中で飼育していたが、体調を崩し保護の
約10日前から訪れていなかったという。
 高岸代表は「新聞で事件を知った。8匹の死を無駄にしないためにも2匹を救うことで多頭飼育や高齢者の
飼育の問題を考えてほしかった」と話す。会はこれまで約4500頭の里親探しをしてきたが、引き取り手が
現れない場合は会員が引き取ることも多く「既に飽和状態で、なかなか手を差し伸べれなくなっている」
という。
 2匹は同日、病院で簡単な検査を受けた後、里親が見つかるまでの一時預かりを申し出た会員と支援者
の家に運ばれた。緊張しており、特に若い方は怯えている様子という。高岸代表は「できれば犬に慣れた人に、
家族の一員として温かく迎えてほしい」と望む。
 松山市保健所によると、2009年度に収容した犬は494匹、猫936匹。うち引越しや飼い主の病気などによる
所有権放棄は犬171匹、猫80匹に上るという。収容された犬猫は飼い主が現れない限り、毎週2回、
県動物愛護センター(松山市東川町)に送られ、ほとんどが殺処分される。
 里親希望者はえひめイヌ・ネコの会=電話089(977)7564へ。(清原浩之)




山ちゃんでした。