2011年3月第4週のコラム~2011年3月第三週目のマーケットに関する雑感 | マーケットの今を掴め!FX・CFD東岳ライブ情報

2011年3月第4週のコラム~2011年3月第三週目のマーケットに関する雑感

先週末の日経は指数インデックスの急反発はヘッジファンドのショートカバーとポートフォリオマネージャーの買いと見られています。投資家は15日福島原発の放射能漏れのニュースでパニックに陥り売り過ぎたことを認識したようです。放射線の流出でパニックに陥った海外ヘッジファンドの先物売りが15日の日本株大暴落の主要因です。一方で国内のファンドマネージャーの大部分静観していたというようです。大証が毎営業日公表する225先物の手口情報でも上位は欧米の証券会社で占められていました。東日本大震災とそれに続く原発事故に対する外国勢の反応は非常に俊敏だったと思います。欧米の投資銀行の駐在員等は家族を関東地区から西日本や海外へ待避させているようです。しかし大部分の投資銀行はオペレーションは通常通りに行なっています。日本の株式市場に大きな流動性を与えている投資銀行やヘッジファンドが本格的に日本から逃げ出すことになると、株式市場の底がいよいよわからなくなるでしょうが、22日のマーケットを見る限りでは、事態はそこまでいかずに何とか済みそうです。ただよく考えたいところですが、彼等が欲してるのは正確な情報、この一点に尽きると思います。これだけ経済がグローバル化した時代だけに、日本政府や東京電力は、日本国民に対して正確で分かり易い情報を伝える義務があるとともに、世界に向けても透明度の高い情報を発信する義務を負っていることをもっと自覚し、それに対して誠実な対応を取るべきではなかったかと思います。




Ken