卑弥呼からの手紙
1800年前、日本には邪馬台国という国があり、女王卑弥呼が治めていたという。
300年前、江戸時代、赤穂の浪人四十七士が主君の仇討ちをした。
60年前、日本に9つの電力会社が勢揃いした。
45年前、日本に初めての原子力発電所が生まれた。
原子力発電所はウランの核反応の熱によってお湯を沸かし、タービンを回し、発電する。
発電を終えたウラン燃料の放射性廃棄物(死の灰)は自ら崩壊熱を出し続けるので、冷やし続けなければならない。
熱が収まっても、放射性廃棄物は放射線を出し続けるので、300年から百万年は管理しなければならない。
青森県の六ヶ所村の埋設センターには、ドラム缶に詰められた低レベルの放射性廃棄物が地下に埋められ、300年間管理するのだそうだ。ドラム缶ってそんなに持つものなのだろうか。
そんなことよりも、300年後、このセンターは果たして存在するのだろうか。赤穂浪士の頃、存在したすべてのものは今の世の中には何一つ存在していない。一体誰に管理をしてもらうのだろうか。
百万年・・・人間の歴史をはるかに超えている。その頃日本人はこの地球上に存在しているのだろうか。想像を絶する。
1800年ぐらいなら、何とか想像ができる。
例えば、卑弥呼の墓が発見され、その墓から当時の書物が発見され、こう書いてあったらどんなことになるだろう。
「この下に、放射性廃棄物というものが埋められております。決して掘り出してはいけません。多分、容れ物はボロボロに崩れていることでしょう。この悪魔の物質のお蔭で、私たちの国は滅びました」
さて、今から1800年後、日本人は、今までに貯めてしまった、広島型原爆の120万発分の放射性廃棄物を管理しているのでしょうか。
このことについて、京大原子炉実験所の小出先生がわかりやすく解説してくれています。
では、我らの小出先生どうぞ!
私たちは、知らない間に、日本中に54基の原発の建設を許してきました。
知らなかったとはいえ、許してしまった責任はあると私は思います。
今、福島の原発の事故で、東電と政府の責任が問われていますが、私たち一人一人が責任を感じ、必死になって、いまある原発を稼働させない努力をしなければ、どんどん放射性廃棄物はこの美しい日本の国土に貯まっていくでしょう。
話は変わりますが、北欧の美しい国、フィンランドには、今、4基の原発が稼働しています。
この国も、放射性廃棄物の処理に必死になって取り組んでいます。
フィンランドは地震の無い国ですが、それでも、
地下500メートルの岩盤の層まで穴を掘って、放射性廃棄物を詰め込み、
100年後に穴のふたを閉じ、100,000年管理しようとしているのです。
その廃棄物処理場の穴のことをフィンランド語で「オンカロ」といいます。「隠し場所」という意味だそうです。
以前NHKのテレビで紹介されたそうです。
以下NHK BSのサイトより抜粋
各国が頭を痛める原子力発電所の廃棄物問題
北欧のフィンランドが世界に先駆け
核のゴミの最終処分場の建設に乗り出している。
「オンカロ」(フィンランド語で「隠し場所」)と呼ばれる処分場は
太古の岩盤層を深さ500mまで掘り下げた先に作られ
施設が国内で排出される核廃棄物で満パンになる約100年後に
入口を完全封鎖されるという。
核廃棄物の最終処分が難しい理由は 実はその先である
廃棄物が出す放射線が
生物にとって安全なレベルに下がるまで
欧州の基準では少なくとも10万年かかるとしている
つまりオンカロは
人類の歴史にも匹敵する膨大な歳月の間
安全性の確保が求められるのだ
革命や戦争が起きたり
気候や地殻の大変動に見舞われたりしたとしても・・・
最も危惧されているのは
今の人類が姿を消したあとの未来の知的生物が処分場に侵入し
放射線が漏れ出してしまうシナリオだという
そうならないよう
近づくと危険だという警告を伝えた方がいいのか?
しかし、どうやって?
あるいは何もせず
記憶から消し去ってしまう方がいいのか?
「オンカロ」に直接間接に関わる人々へのインタビューが
監督からたびたびなされる
10万年後に
「ここは危険だ」と警告するにはどうしたらいいのか
たとえばこんなサインは?
こんな案も出たという。
質問を受けた側は 事が重大なだけに
だれもが真摯に応えようとはしているが
それにしても10万年後を確かに想定することが出来ない
地下500メートルで着々と進められている工事
地表の動物たちは
目に見えぬ動きに敏感だ
原子力というパンドラの箱を開けた人類が直面する難問を描く
2010年 国際環境映画祭(パリ)グランプリ受賞作品だという
そして!この春!4月2日より、
今秋公開されるはずだった映画が、緊急公開された!!
このフィンランドのオンカロを描いたドキュメンタリー映画
題して、
「100,000年後の安全」
公式サイト⇒「100,000年後の安全」
予告編
知らなかったでは、もう済まされない原発の問題、それに伴う放射性廃棄物の問題。
この映画を家族みんなで見て、私たちの未来の方向を決めようではありませんか。
この映画をたくさんの人に見てもらいたいと思う方はどうか、
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300年前、江戸時代、赤穂の浪人四十七士が主君の仇討ちをした。
60年前、日本に9つの電力会社が勢揃いした。
45年前、日本に初めての原子力発電所が生まれた。
原子力発電所はウランの核反応の熱によってお湯を沸かし、タービンを回し、発電する。
発電を終えたウラン燃料の放射性廃棄物(死の灰)は自ら崩壊熱を出し続けるので、冷やし続けなければならない。
熱が収まっても、放射性廃棄物は放射線を出し続けるので、300年から百万年は管理しなければならない。
青森県の六ヶ所村の埋設センターには、ドラム缶に詰められた低レベルの放射性廃棄物が地下に埋められ、300年間管理するのだそうだ。ドラム缶ってそんなに持つものなのだろうか。
そんなことよりも、300年後、このセンターは果たして存在するのだろうか。赤穂浪士の頃、存在したすべてのものは今の世の中には何一つ存在していない。一体誰に管理をしてもらうのだろうか。
百万年・・・人間の歴史をはるかに超えている。その頃日本人はこの地球上に存在しているのだろうか。想像を絶する。
1800年ぐらいなら、何とか想像ができる。
例えば、卑弥呼の墓が発見され、その墓から当時の書物が発見され、こう書いてあったらどんなことになるだろう。
「この下に、放射性廃棄物というものが埋められております。決して掘り出してはいけません。多分、容れ物はボロボロに崩れていることでしょう。この悪魔の物質のお蔭で、私たちの国は滅びました」
さて、今から1800年後、日本人は、今までに貯めてしまった、広島型原爆の120万発分の放射性廃棄物を管理しているのでしょうか。
このことについて、京大原子炉実験所の小出先生がわかりやすく解説してくれています。
では、我らの小出先生どうぞ!
私たちは、知らない間に、日本中に54基の原発の建設を許してきました。
知らなかったとはいえ、許してしまった責任はあると私は思います。
今、福島の原発の事故で、東電と政府の責任が問われていますが、私たち一人一人が責任を感じ、必死になって、いまある原発を稼働させない努力をしなければ、どんどん放射性廃棄物はこの美しい日本の国土に貯まっていくでしょう。
話は変わりますが、北欧の美しい国、フィンランドには、今、4基の原発が稼働しています。
この国も、放射性廃棄物の処理に必死になって取り組んでいます。
フィンランドは地震の無い国ですが、それでも、
地下500メートルの岩盤の層まで穴を掘って、放射性廃棄物を詰め込み、
100年後に穴のふたを閉じ、100,000年管理しようとしているのです。
その廃棄物処理場の穴のことをフィンランド語で「オンカロ」といいます。「隠し場所」という意味だそうです。
以前NHKのテレビで紹介されたそうです。
以下NHK BSのサイトより抜粋
各国が頭を痛める原子力発電所の廃棄物問題
北欧のフィンランドが世界に先駆け
核のゴミの最終処分場の建設に乗り出している。
「オンカロ」(フィンランド語で「隠し場所」)と呼ばれる処分場は
太古の岩盤層を深さ500mまで掘り下げた先に作られ
施設が国内で排出される核廃棄物で満パンになる約100年後に
入口を完全封鎖されるという。
核廃棄物の最終処分が難しい理由は 実はその先である
廃棄物が出す放射線が
生物にとって安全なレベルに下がるまで
欧州の基準では少なくとも10万年かかるとしている
つまりオンカロは
人類の歴史にも匹敵する膨大な歳月の間
安全性の確保が求められるのだ
革命や戦争が起きたり
気候や地殻の大変動に見舞われたりしたとしても・・・
最も危惧されているのは
今の人類が姿を消したあとの未来の知的生物が処分場に侵入し
放射線が漏れ出してしまうシナリオだという
そうならないよう
近づくと危険だという警告を伝えた方がいいのか?
しかし、どうやって?
あるいは何もせず
記憶から消し去ってしまう方がいいのか?
「オンカロ」に直接間接に関わる人々へのインタビューが
監督からたびたびなされる
10万年後に
「ここは危険だ」と警告するにはどうしたらいいのか
たとえばこんなサインは?
こんな案も出たという。
質問を受けた側は 事が重大なだけに
だれもが真摯に応えようとはしているが
それにしても10万年後を確かに想定することが出来ない
地下500メートルで着々と進められている工事
地表の動物たちは
目に見えぬ動きに敏感だ
原子力というパンドラの箱を開けた人類が直面する難問を描く
2010年 国際環境映画祭(パリ)グランプリ受賞作品だという
そして!この春!4月2日より、
今秋公開されるはずだった映画が、緊急公開された!!
このフィンランドのオンカロを描いたドキュメンタリー映画
題して、
「100,000年後の安全」
公式サイト⇒「100,000年後の安全」
予告編
知らなかったでは、もう済まされない原発の問題、それに伴う放射性廃棄物の問題。
この映画を家族みんなで見て、私たちの未来の方向を決めようではありませんか。
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