エジプトの夜明け〜国民の想い | フィフィ オフィシャルブログ「All about FIFI」by Ameba

エジプトの夜明け〜国民の想い

エジプトにイスラム政権が誕生することへの懸念とか、ムバラク退陣後の新政権の樹立についてだとか、そもそもなんでアメリカが口を出すんでしょう。確かにエジプトは中東に置いて重要な役割として位置付けられてたから分かりますが、コメントするまでならまだしも、なぜ今後のエジプトの新政権樹立にアメリカが関わろうとするの?関わるどころか今まで通り主導していこうとしてますからね。エジプト国民が何に対して怒っているのかぐらいわかってるはずでしょ、変革を求めてるんですよ。チェンジですよ、チェンジ!オバマ大統領があれだけ選挙の際に繰り返した『CHANGE』なんです。エジプトが変わっちゃうと不都合ですか?表向きには国民を応援しているように見せていますが、もしそれが真意なら今までのようにエジプトの政治に口をはさむべきでは無いはずです。エジプト国民はエジプト人のためのエジプトをつくりたいのですから。
ちなみに最近のアラブ各国での世論調査でもムスリム同胞団に対する支持は80%を超えています。本当に危険な集団であればこれだけの支持が得られるでしょうか?
そもそもテロリストがいなくなって一番困ってしまうのはアメリカなのではないでしょうか?テロ撲滅の名目で戦争や攻撃を正当化出来たし、国内の武器産業も潤った。エネルギー有り余るアラブの若者たちを不自由な中に閉じ込めて彼等の主張も虐げ、テロリストを産むような構図をあえて作り上げ、テロの連鎖を引き起こしてきたのはアメリカ自信ではないでしょうか?むしろ中東が丸く収まってしまうことのほうが問題なのでは?
いつも中東のどこかに火種を抱えていて、その危うさで世界中の人々の恐怖心を煽ってきたじゃないですか。こんな簡単に世界が情報交換できるご時世に湾岸戦争やイラク戦争でやってきたような情報戦術でコントロールできると思ってるんですか。携帯からでも、その国の現状を、真実を誰でもが簡単に世界中に配信できる時代なんですよ。 大相撲の八百長もそうですが、今までならうまく隠せていたものが、そうゆうわけにはいかなくなるんですよ。Wikiリークスだってそう、賢いハッカー達がいくらでもネットワークに入り込んでヤバいネタ掴んでは嘘を暴きますから。
ところで、ムバラク支持派は外国人ジャーナリストを襲撃したり、無理な情報操作を試みたり、イメージを悪くするだけの動きをみせて、ムバラク自身最後のあがきのように大統領の座に粘り続けるのはなぜでしょう?これはあくまでわたし個人の見かたですが、自分の資産を整理するのに手こずっていてそれまでの時間稼ぎなのではと思うのです。ここは驚くところですよ!ムバラク一族の総資産は3~5兆円とも言われています。億じゃないですよ兆です。今政権が変われば腐敗政治でせっせとこしらえた資産は新政府によって差し押さえられかねませんよね?そりゃあイメージもへったくれもないですよ!何としてでもそれを整理したいんでしょうね。それだけの資産を整理するのにはやはり9月までかかるってことだったのかなぁ~と思うわけですよ。
連日ニュースの中で映し出される風景はタハリール広場のまさにデモの様子なので、エジプトにいる人々は大丈夫なのかと心配されてる方も多いでしょう。大手のスーパーは営業していませんが個人商店は営業していますし、なにしろこれは戦争でも無いので経済封鎖や攻撃を受けて街が破壊しているなどとゆう状況ではありません。ですから目的が達成できるまではデモが衰退して行くとゆうことも考えにくいです。ネットと電話が復旧し人々は平常の生活を取り戻そうとはしていますが、役所がらみは再開してませんので仕事も滞っています。その為なす術も無い人々で、例えば喫茶店などが混み合っているそうです。
今後は誰が政権を握ると思いますか?なんて尋ねられるけど、今のところその候補が現れないのではと思ってますよ。タイミング的には今でない方がいいです。今出ても人々は冷静にその人物がふさわしいのか判断出来ませんよ。人々はこの長年のあいだ行われてきた見せかけ選挙ではなく、真っ当な選挙の下自分達の指導者を選びたいと思っています。また、今誰かに出てきてもらうと反政府運動が複雑化します。エジプト国民が今求めているのは、国民の信頼を失ったリーダーとその腐敗した政権を倒すこと。国民対政府!このシンプルな図式を下手に複雑にすることはそこに邪魔が入る隙を与えかねないですからね。今の状態で訴えるのが良いでしょう。
私は今日もブログに自分の思いを綴りましたが、今までならタレントという立場からもハッキリと明言することをためらっていたと思います。はじめに投稿した『~新たな一頁へ』は今後の仕事の心配もしつつ言葉を選んで打っていました。
でも、今はもう迷わない!→どこかで聞いたことあるフレーズ。読んでくださってるみなさんがわたしに勇気をくれました。私は命と引きかえに、そのリスクをかえりみず母国の為に、またアラブの為に、叫び続ける彼らの為にもあきらめないと決めました。彼らの起こす革命を世界中が注目しているんです。彼らのメッセージをわたしが日本で伝えていきたい。それがわたしのできること。今の時代、1人の人間が社会に影響を与える事だってできるんです。ほら、その証拠にこのブログを多くの人が読んでくれている。そして、みなさんは自国の為に何を想いますか?日本の未来の為に今なにが出来ますか?