ラストストーリー レビュー | 旧 ´・∞・)つ●ムキュのブログ

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やっとですがラストストーリークリアしましたので、ラストストーリーについて書こうかと思います。遅いですねw






ジャンルは新しいRPG?


任天堂の新しいRPG、というキャッチでCMされていましたが、従来のRPGを想像すると違和感があると思います。正直私もこれがRPGか?と問われると「うーんw」と悩んでしまう部分もw


いやRPGなんですよしっかりと。でもストーリー進行に関してはRPGという感じではない。まあRPGの定義とか考えだしたら頭脳戦艦ガルまで出てきてしまうので「幅広いRPG」と解釈するのがいいのではないでしょうかw正直面白ければジャンルなんてどうでもよくなりますw






その新しさはやはり「戦闘」


RPGの定義はとりあえず置いておいて、このゲームの最大の魅力はやはり戦闘。

アクション性もありながら戦略性もあり、それでいて難しくなく、しかしゴリ押しではボスは勝てない。


最大の特徴は「ギャザリング」という主人公しか使えない力。

戦闘はリアルタイムに進行していきます。もちろん敵はガンガン攻撃してきます。

そしてその攻撃は「弱者を狙いにいく」のです。

それを「ギャザリング」という能力を使うと、強制的にその能力をつかう主人公に敵の目標を集めることができます。


敵の目標が集まった後はもちろん主人公が危険にさらされます。

しかしそのおかげで魔法使いや仲間は危険から遠ざかり任務を追行できるようになるというわけです。


またギャザリングだけではなく、魔法概念についても斬新でした。

従来RPGよりも魔法種類は少なく、MPという概念もありません。

しかしリアルな概念の魔法といいましょうか、考え方が新しい。

まずは魔法エネルギーを敵にぶつけることによる「攻撃」の概念。

そしてその魔法が大地に留まり、属性を与える「補助」の概念。

そしてそれを「拡散(吹き飛ばす)」することによる「攻撃補助」の概念。

一つの魔法で3種類の概念が演出されます。


これにより少ない魔法・技でも効果的にバリエーションが演出されているのです。






ストーリーは王道。仲間。大地の命。


「坂口節」とでもいうのでしょうか、ストーリーは王道です。

主人公は未知なる力を手に入れ、苦悩しながら成長し、そしてそれを支えあう仲間がいる。

そして坂口氏の信念というべきでもある「万物に生命が存在する」というテーマ。


王道であるということは展開が読みやすいということ。

しかし王道を貫くのは「展開が読めても引き込ませる魅力にあふれている」ということ。


私は常々思うのですが、王道を貫かせる力となるのはやはり魅力的なキャラクターではないかと思います。

魅力的な仲間がいるからこそ、王道を貫いても「面白い」と思わせるのではないかと。

主人公エルザの仲間は本当に魅力的です。

仲間全体を思いやる優しき兄貴分クォーク、酒好きの豪快ねえさんセイレン、ナンパ好き兄貴の馬鹿担当ジャッカル、引き籠り系ちょい生意気ユーリス、文学系の皮をかぶった大食い天然マナミア。


どのキャラも毒があり魅力があり、物語を引き込ませます。おそらく最後には「どのキャラも」大好きになること請け合いです。






街は一つ。しかしその世界観を感じさせるには

「十分すぎる贅沢な街」


リアル描写の3DRPGには非常に大きな難題がついて回ります。それは世界観の問題。街はある意味その世界観を象徴する一つの要因。


実はこの問題、非常に大きな問題です。

街を無駄に大きくすればするほどゲームプレイヤーは探索や移動が面倒になり、開発者は疲弊します。

しかしあまりにもシンプルな街並みにしてしまうとゲームリアリティが薄れ、世界観を損ないます。


人々はそこで生活しなければならない。しかし完全なリアルはゲームという短縮した世界をプレイするにはあまりにも苦痛と忍耐がついて回る。

その回答の一つの形がこのゲームの「ルリの街」ではないかと。


そしてその世界観を演出するために「無駄に作られた街人」。

賞賛すべき「無駄な努力」ではないでしょうか。(もちろん褒め言葉です。)

無駄な部分なんですよ、街のモブキャラの動きなんて。

ゲームのシステム部分にはかかってきません。

しかしこのゲームはその作りこみが凄い。

街の路地裏やちょっと入り込んだ場所、噴水の近く、夜の酔っ払い。やたらにモブキャラにあるまじきいい動き。

非リアルは当然なんですがその世界観を壊さないように、しかし非リアルながらのリアルを演出しています。素晴らしい。

私の一番のお気に入りのモブキャラは路地裏でからまれている人の動きです。この人の動きは素晴らしいw


また街の人との会話は近づくと聞こえてくる、話しかける、見つめると話しかけてくる、と中々面白い。







クリアした感想としては、あえて「名作のスタートラインに立った作品」と評価します。


非常に面白く、魅力あふれる作品ですが、どうしても今のゲーム風潮に合わない部分もありますし、改善点もあることはあるのです。例えばムービーシーンが少し多い所や、クエストはもう少し親切にして欲しいかな、とか。

しかしこのゲームで生み出されたシステムはどれもダイヤの原石だと思えるほど魅力的で面白い。



坂口さん。生意気いいます。

あなたは「これで最後のつもりで」なんておっしゃいました。非常に素晴らしい作品でした。

しかし、しかしです。何全力を出し切った気分でいるんですか?

まだまだここをこーすればよくなるという部分は多数ありますよ?


私のRPGに対する考えは「新作RPGは3作」です。このラストストーリーは面白い。しかしまだまだ進化の余地がある。帝国はまだ広く、異邦のモノは無いかも知れませんが、あの戦闘はまだ進化できる。

続作品を楽しみにお待ちしております。



てなわけで!!!!

おもしろかったあああああ!!!!!!

もう一周してきますwww