2011年3月第4週のコラム~次を見据えて動き出した米国マネー | マーケットの今を掴め!FX・CFD東岳ライブ情報

2011年3月第4週のコラム~次を見据えて動き出した米国マネー

日本市場は復活に向けて動き出しています。日本は想像を絶する災難に相次いで見舞われ
ましたが、我々、日本人は改めて「打たれ強さ」を証明しようとしています。世界の目は
今、次々に日本を襲う災難にくぎ付けとなっています。大震災、大津波、原子炉の事故…。
死者・行方不明者は1万人を超え、原子炉の状態も以前予断を許さない状況です大震災が
おきた11日以降、日本株は12%下げました。しかしマーケットが過剰反応しているの
は明白です。確かに被害は莫大だし日本経済は今年減速を余儀なくされるでしょう。しか
しスローダウンは一時的なものにすぎないと考えられ、その後は復興で日本経済は健全な成長を
見せるでしょう。いま日本株はPER13.9倍で取引されています。日本株がこれほど
割安になったのはリーマン・ショック以来です。一方、株価純資産倍率(PBR)で見れ
ば日本株は1倍以下で取引されています。米国やカナダのそれは2倍以上です。もともと
日本株は東日本大震災以前の時点でも十分に割安でした。しかしここへきての下げで日本
株は信じられないくらいの割安さになっています。それらの株は今後数カ月の間に10%
以上リバウンドすることは大いにかんがえられます。具体的にはソニー(SNE)、キヤノン
(CAJ)、トヨタ自動車(TM)、日産自動車(NSAN)、資生堂(SSDOY)、
KDDI(9433)、NTT(NTT)、三菱商事(8058)、住友商事(8053)、
伊藤忠(8001)、三井物産(8031)、JFEホールディングス(5411)、新日鉄
ホールディングス(5401)などの国際優良銘柄です。大手国際機関投資家は先週、
日本株買いに出動しました。そのひとつが世界最大の運用会社、ブラックロックです。
ブラックロックのチーフ・ストラテジストであるボブ・ドール氏は短期的には日本株のラリー
は続く事を述べ、仮に原発の問題が無かったなら日本市場はもっと急角度で騰がっていた
はず、と指摘しています。放射能の問題が依然解決できていないため、具体的な被害評価
が依然算出できていないため、今はだれもが確信を持てない状況ですが、リスク・リワード
を勘案すれば大地震前より現在の日本株の方が相場が下がって割安になっている分、良い
買い物であることは間違いないと指摘しています。



Ken


(注意:当ブログは単に情報の提供を目的として作成され、何らかの行動を喚起するものでは
ありません。従って、投資判断についてご自身の責任で行ってください。)