午後の映画音楽0130 | ONZA★HEAVEN

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Bye Bye Life
All That Jazz


『オール・ザット・ジャズ』(ALL THAT JAZZ)は、1979年のアメリカ映画。ボブ・フォッシーの自伝的作品。

晩年のボブ・フォッシーが死期が近いと宣告されて、執念をかけて完成させた作品。当初ギデオン役は制作側がリチャード・ドレイファス主演で制作する予定だったが。フォッシーはそれを拒否しドレファスとジョーズで競演したロイ・シャイダー主演を懇願して実現したものである。

一言で言えば、ボブ・フォッシー版『8 1/2』であり、「意識の流れ」を映像で表現したような作品となっている。又は、死に瀕して走馬灯のように回想される生前と臨死体験といった風である。想起されるイメージは大概煩悩や七つの大罪がらみである。ジョーは入院してからテレビを見る事が増えたが、ある番組の司会者は出演者を常に「◯年来の最も親密な大親友」と称する。何かが次第におかしくなっていき、ネットワークで自殺予告でもしたか「悩みを突き抜け歓喜に至れ」かと思うようになる。エリザベス・キューブラー=ロス的死の受容のプロセスを取り入れるなど複雑な構成の上学術的要素も盛り込まれている。ジョーは、生死の境をさまよい、その過程で何度かまぼろしのショーの世界にいる。そこにはテレビ番組の司会者も登場しジョーの親密な間柄の女性は心臓の障害を表す衣装で現れミュージカルを踊る。健康を無視して薬でごまかしているのは医者嫌いだったからだろうか。





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