守るために戦うのか、 守りながら戦うのか | Serial Experiments "ONE of THEM,Inc." / 武石幸之助はかく語りき

起業3週間目。


3連休は、平日ほどのパフォーマンスではないですが、
ずっと仕事をしていたりしてました。
予定していた資料もあがり、あと2本のドキュメントもごりごり書いている状況です。

おかげで、弊社ワンオブゼムのプロダクトも
いよいよ4月、5月を目処にリリースができそうな形となってきました。

そんな中、連休中ずっといろんな人と食事させてもらい
「なんで起業したの?」という本質的な議論を、いろんな人とさせてもらいました。


そのなかで感じたことの一つが
「何のために戦う(起業する)のか」の意味付け・意義付けによって
その第一歩が全く異なってくる、ということでした。


往々にして、男性もアラサーこえてくると、
家庭をもったり、年収や社内地位が安定してきて、
仕事の精度も質もスピードも脂が乗ってきます。

仕事での判断能力もますので、
今まで以上に意思決定の権限も与えてもらえるため、
高額な予算も、マネージするメンバーも増えてくる。

そんな働きがいのある環境が与えられるのは事実だったりします。


ただ、そんな恵まれた環境を「捨てるかどうか」というのが
起業の第一歩の障害なことも事実です。


実際、「今の年収、収入を維持しながら起業はできないものか」
という悪魔の囁きに苛まれて、結局無理と判断して
それを拒んでしまう人もいますし、

「今、この環境からでて、年収さがったら
 家庭や自分の人生設計がうまくいかなくなってしまう」
という、誰もが懸念するような状況もあります。


ただ、とある友人と話をしてて、自分でピンときたフレーズがあります。


「守るために 戦うのか?」

もしくは

「守りながら 戦える方法をとるのか?」

という考え方です。


結局、我々は起業した以上、成果をあげつづけねば
レゾンデートルはないわけですが、成果をあげる理由は、「守るため」にあらずだと思っています。

むしろ、それ以上の会社としての価値や、日本・世界に通用するようなプロダクトを
生み出し続ける挑戦をすること、そして結果をだすことが重要です。

ですので、そこに「守る」というベクトルは直線的には向いていません。

従って、「守る」というベクトル力学は前提としつつも、
最終的な会社としての目標に最終的なベクトルを合わせることが
戦うことの重要なファクターだと思っています。


仕事で脂が乗ってきた人々ほど、
自分の環境から飛び出す「理由」を求めてしまいがちなのですが、

個人的には

過去のバックグラウンドや今の環境を「守るため」に、会社を興すのは全く無意味であり、
逆にそれは起業におけるノイズにしかなりません。
(いや、結局そのノイズによって、起業を断念してきた人は大半かも)

むしろ、「守りながら 戦う」という発想の転換こそが重要であり、
とてつもなく、仕事や会社作りにおけるクリエイティビティを発揮できるチャンスだと思っています。


自分自身、前職から比較すると
恐ろしいほど年収は下がっており、
「どうやって生活するんじゃ」と苛まれることもあったのですが、
いざやってみると、全然そんなことありませんでした。

むしろ、上がった年収を、
自らの選択で一旦一気に下げてみることも重要な経験の一つとわかりました。

自分自身は、その下がった収入自体は、
自身の未来への投資活動だと理解していますし、
「自身の生命を守る」レベルであれば、少額の収入でも問題なく、
むしろ、自分のためについてきている貴重なメンバーたちに、少しでも多く報いるほうが重要だと思います。

結局、最後は、気合と、知恵×勇気=クリエイティビティなんですから、
振り絞ってみれば、なんとかなることもわかりました。

「守るためにたたかう」のではなく
「守りながら (自らの挑戦のために)たたかう」という発想から
スタートすることが本当に重要なのだと、痛感した次第でございます。


ペタしてね


守りたいもの自体も 人によっては ワンオブゼム。


今週もがんばっていきましょう!!


twitterやってます。フォローミー!

http://twitter.com/#!/kounosuke