アンダーソン・クーパー今日の番組冒頭 2011/02/10(米国) | shellvalleyのブログ

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アンダーソン・クーパー今日の番組冒頭
CNNj「AC306」 (日本時間:2011/2/11 12:00~)
意訳/荒訳。


彼のまとめは分かりやすく、指摘は常に鋭く、そして熱い。

ちなみに彼の番組「AC360」は、2時間の拡大版で
全米のゴールデンタイムで放送された。


番組(英語)
http://cnn.com/video/?/video/world/2011/02/10/ac.mubarak.stays.egypt.cnn


アンダーソン・クーパー

カイロは金曜日の朝の5時です。
新しい一日が始まりました。
しかし、独裁者ムバラクは、まだその力を保持し、辞任をしていません。

ムバラクは、彼の全ての権限を、副大統領に委譲すると発表しました。
しかし、タハリル広場の人達は、
「副大統領は大統領と全く変わらず、大統領は辞任していない」
と指摘しています。

この番組では、独裁者とその政府が、実質的にはその権力を保持していること、
そして、反体制派が、自らの血を流して勝ち取った小さな広場での自由を
あきらめていないことをお伝えします。

この“小さな広場の自由”のために、既に多くの人々が亡くなりましたが、
他の人達は、まだこの広場に留まっています。

朝5時のカイロでは、既に警戒は解かれていますが、
タハリル広場には多くの平和的な反体制の人々がいます。
さらに国営放送ビルの前や大統領府の前で、
デモを行っている人々もいますが、
その数はこの時間は少なくなっています。

数時間前、何千、何百という市民が、タハリル広場に押し掛けました。
“独裁者が辞任するのでは”という噂が流れたからです。
軍も今朝、同様のことをほのめかしました。
オバマ米大統領もその可能性を肯定しました。

ところがムバラク大統領の演説がはじまると状況が変わりました。
ムバラクは、その権限を、腹心の副大統領のスレイマンに委譲し、
自らは辞任することはない、と発表したのです。

ムバラクはさらに、
海外からの圧力に対して文句をいいました。
自分の政府に対しても、このような混乱を引き起こしていること、
さらに、経済的な損害を出ていることについて苦情も言いました。

しかし、銀行を閉鎖し、インターネットを閉鎖し、
交通を遮断したのは、ムバラク自身です。
今回の混乱を作り出した本人は、いまだに市民に対して、
嘘の情報を流し続けています。

タハイル広場の人達の怒りは大変なものでした。

その直後、スレイマン副大統領がテレビで、
「反体制派は家に帰りなさい」と呼びかけました。
衛星放送のテレビなどが、政府にとっての悪評を流し、
反体制派を煽っていると。

反体制派は不満がありますが、まだ暴動などは起こっていません。
いまカイロは金曜日の朝の5時で、休日で礼拝の日です。

ホワイトハウスは、ムバラク大統領の辞任を予測していました。
オバマ大統領は、声明を発表しました。
「真の民主化への移行を、政府が真剣にやっていると
思っていないエジプト国民が大多数だ。
 エジプト政府は、具体的で、信用でき、意味のある
真の民主化プロセスを示すべきだが、まだ不明確。
これを明確にするべきだ」


END