福島県いわき市で被災しました私の友人が、テレビ等では報道されておらず切迫した被災地の状況を伝えてくれ、情報拡散により救済の手が届く事を切実に望んでおります。



下記、友人の日記(3/19 朝4時ごろUP)のコピーになります。



現在いわき市は、陸の孤島になっています。
震災から一週間になりましたが、市内の、特に中心部から外れた私の地域は、日に日に深刻な事態になっております。具体的には

●モノ→
食料を始め諸備蓄が尽きかけているのに、物資が入って来ないので物が無い。殆どの店も閉店しているか、仮に数時間かけて並んで奇跡的に店が開店しても、中には白い棚しかない
●水・ガス・電気のライフライン→
一部が復旧している地区もあるが、市中心部から外れてしまえばガスも水も復旧の目処が立っていない。修理しようにも部品がないため修理出来ない。給水所も数が少なく、遠い
●医療→
医療品も殆ど底を尽き、とても治療を施せず休院する病院も出てきている。市内医療の拠点と言える大病院においても既に入院患者しか診ることが出来ず、それも医療品が入らないので重篤患者が生命の危機に瀕しており、一刻の猶予もない
●交通→
他地域に避難・または物資を探しに行こうにもガソリンがない。移動が出来ない。震災後3日くらいまでは買い出しや水汲みに走る車で大渋滞していたが、今は走る車もまばらで気味が悪いほど静か。完全にゴーストタウン化している

※※※何より、自宅を離れられない高齢者が多く、各家庭が孤立し籠城状態を強いられている※※※


若者はまだ、体力もありますし身体も動きますのでいいかもしれません。
しかし私の住む地区では80~100歳台の高齢者が殆どで、避難所にお世話になりたくても、寝たきりや、身体が悪く自宅から出られない方が多くいらっしゃいます。
また仮に避難所へ行けても、燃料がないので暖房は殆どつけられません。食事も3食出る保証はないですし、それなら慣れた自宅で籠城する方がまだマシです。因みに、昨日私の地区に初めて届いた自衛隊からの配給は、1人につきおむすび1個とたくあん、それだけでした。それで、1日分です。1人1日1個のおむすび。それが私の地区の現在の配当です。
地区の中には命に関わるお薬を必要としている方もいますが、どこの薬局も閉鎖していて薬を貰うことが出来ず、とある方は残り2日分のお薬しかありません。その方は病院にも連絡しましたが、現在入院している患者分しかないので出せないと断られたそうです。服用の仕方を厳守しなければならない、命に関わるお薬なのにです。

我が家にも高齢者と病人がおり、周りを助けたくても限界があります。
市の職員様方を始め、何とかしたいと大勢の方が不眠不休で動いていますが、このままではその方々も倒れてしまい、いわきは都市機能も含め完全に死滅してしまいます。まるで、いわき市の住民全員で、擦り切れたロープに掴まっている気分です。

今回の大震災で、いわきとは比にならない被害を受けた方々が本当に大勢、大勢いらっしゃるのを承知の上で、お願いします。
被災地の外の方々、どうか、老人子供病人だけでも助けて下さい。せめて、地区の皆様を避難させるためのガソリンだけでも届けて下さい。ご自宅を出られない高齢者の方に物資を探してきてあげられるよう、ガソリンを下さい。

このままではいわき市民30万人を始め、原発風評被害を受けている地域の住民全員が、餓死してしまいます。
これは明らかに人災です。震災を生き延びた被災地が、何故今、人災にまで遭わなければいけないのでしょうか。本当に、何故なのでしょうか。

どうか、大切な命を、未来ある命を、助かるはずの命を守るためにご協力下さい!

被災地は今、全力で生き抜こうとしています。私も自分に出来ることを精一杯と思い動いておりますが、少人数、しかも内地だけで何とかしようとするには、あまりにも、何もかもが絶望的に不足しております。

どうか、切に、切にお願い申し上げます。事態は一刻を争います。皆様の声が必要です。この日記を拡散していただいて結構です、どうか、どうかこの窮状を訴える声の一声になって下さい。一緒に声を上げて下さい。下から声が上がらなければ政府や行政は動いてくれないということを、今まさに命を賭しながら肌身で感じております。多くの命が消えようとしております。どうか、どうかお力添えをお願い致します。切実に、一人でも多くの方のお力を必要としております。どうか、どうかご助力をお願い致します。私も大切な家族を、友人を、大好きな皆様を守りたいのです。どうか、どうか、臥してお願い申し上げます。お願いします。