小学校3年生の頃、底なし沼って言う遊びに嵌っていました。
どんな遊びかっていうと、コンクリートやアスファルト舗装の地面を底なし沼って仮定(妄想)して、底なし沼に落ちないように歩く遊びなのです。
この遊びは、いつも学校から家への帰り道でやる遊びで、底なし沼に落ちないように、塀の上とかガードレールの上なんかを通るのです。
底なし沼に落ちないように歩くのってなかなか難しくて、先を読んで行かないと行きどまりになったりするので、洞察力と記憶力が重要ななかなか高尚な遊びなのです。
普通に歩けば15分くらいの道のりなのに、底なし沼遊びをやりながら帰ると、優に1時間は掛かってしまうのでした。
僕はこの遊びが大好きで、友達と一緒じゃない時は一人でもやってしまうくらいだったのです。この遊びのいい所は、一人でも10人でも楽しめること、アスファルトやコンクリート、土と底なし沼にする場所を自由に設定できる所なんですよね。だからどんな場所や状況でも遊べるんですね
そんな単純な遊びなんですが、この前バス亭から家まで帰る道で30数年ぶりにやってみたんですけど(って、ホントにやっちゃうのもどうかとは思いますね)、これが結構難しくて面白かったんですよ。。
ただこんな姿を近所の人に見られたら、頭がどうかしちゃったって思われること必定であります。
でも実際アスファルトの部分を底なし沼に決めると、その瞬間からそこが底なし沼になるんですよ。そしてもうそこに落ちたらお終いって気持ちになるんですね。
まあそこまで没入できるのは、想像力(妄想力)に富んだ、少年のような心を持った大人じゃないとダメなんですけどね(笑)
それこそ必死にバランスをとって細いコンクリの縁を歩いたりするとですね、もういかに自分の平衡感覚が低下しているのか如実にわかりますからね(笑)
ガキの遊びだなんてバカにしちゃーいけませんよ!