(参考:0963「フィデル・カストロ、冷笑主義の死の舞踏」)


ベネズエラ、キューバ、ニカラグアは、火曜日(3月1日)、国連総会において、米国がリビアの国内紛争に乗じてこの国に軍事介入する危険が存在することを警告した。


国連に加盟する多くの国はリビアにおける暴力を非難し、この国を国連人権委員会から追放した。


さきのラテンアメリカの3国は、リビアの運命は「外国の干渉によらず」その人民が決定するのであって、軍事行動は、このアラブの国において、「暴力を一層増大させる危険がある」という点において一致した。


最初に発言したのは、ベネズエラの国連大使、ホルヘ・バレロであった。かれは平和愛好諸国が、米国とその同盟国の石油資源を所有する目的のために、リビアへの侵略を行おうとしていることを押しとどめなければならないと発言した。


「いまは戦争ではなく、平和のための外交をおこなうときである・・・人権を守るのではなく、リビアにおけるとりわけエネルギー資源をわがものとするために、リビアを軍事侵略しようとする戦争主義者の策謀を拒絶する」、とバレロは述べた。


そのあとキューバ大使の、ペドロ・ヌニェス・モスケラがリビアへの軍事介入の拒否を繰り返し、キューバは「平和解決を支持する」と述べ、米国の二重規範を批判した。「米国は世界中の数十万人への拷問と殺害に責任がある」。


ヌニェス・モスケラは、米国のリビアへの軍事侵略を認めるならば、それは「世界経済に深刻な影響を与える」であろうし、それゆえ「国家主権の平等に対する深刻な挑戦となる」と述べた。


そしてニカラグア代表のマリア・ルビアレスも、人命の損失に懸念を表明するとともに、国際的なニュース網が「帝国主義国に操られ」、過大で誇張した情報を流すことによって、外国による侵略を煽っていることについて批判した。


「外国軍の介入を扇動することによって、リビアの石油を手に入れる扉を開こうとしている・・・リビアの資源を手に入れるほかの目的はない。それゆえニカラグアはこれを拒否する」、ルビアレスは表明した。


これらの論拠によってラテンアメリカのこの3国は、リビアにおける事態の解明と、リビアのムアムマル・アル・カダフィとその反対派による対話と交渉の促進を呼びかけた。


これにたいして米国の国連大使、スーザン・ライスは平和支持政策を攻撃し、米国は「リビア人民のために国連が一致して行動するときに、ベネズエラの歪曲した政策と立場を断固として拒絶する」と指摘した。


その意味でバレロは、「長い歴史のあいだ自国と世界の人権を踏みにじってきた政府が、ベネズエラ代表団の米国の侵略政策についての論拠だった指摘を、誤った論理で答えるのは理解できることだ」と指摘した。


この国連臨時総会の会議において、リビアは国連人権委員会から追放された。


追放のために採用された論拠は、このアラブの国におけるこのかん15日間の暴力事態であり、このなかではカダフィ指導者支持派と反対派による衝突がおこなわれ、いくつかの情報によって少なくとも600人が死亡した。(0968)


*この記事は、teleSUR の Venezuela, Cuba, Nicaragua advierten sobre riesgo de invasion militar a Libia を翻訳したものです。