2月のインド株式市場の分析と今後の展望~2月マーケット動向~ | マーケットの今を掴め!FX・CFD東岳ライブ情報

2月のインド株式市場の分析と今後の展望~2月マーケット動向~

今週のコラムは新興国インドの経済成長について考えてみたいと思います。本日はインドの
2月の株式市場の動向と環境にフォーカスしました。



2月のインド株式市場は、来年度予算案への期待から買いが先行する場面も見られました
が、総じて上値の重い展開となり、SENSEX30指数は前月末比-2.8%の17,823.4
で引けました。中東・北アフリカ情勢が緊迫化する中で、原油価格の急騰、食料品価格の高
止まりを背景に、インフレ懸念が一段と強まっていることがその最大の理由と考えられます。
1月の食料品インフレ率(WPI、前年同月比)は+15.6%と12 月の+13.5%から加速してお
り、首都ニューデリーでは食料品価格の高騰に対する抗議デモが発生しました。インド準備
銀行(RBI)のスバラオ総裁は24日、RBIが「いつ何時でも必要な措置を講じる用意がある」
ことを表明、市場関係者の間では追加利上げの実施時期が次回の金融政策決定会合開催日で
ある3月17日より前倒しされるのではないかとの憶測が広まりました。またインド中央捜査
局(CBI)が、第二世代(2G)携帯電話の周波帯域のライセンス取得を巡る不正に絡み、不動産
開発大手のDBリアルティの創業者を逮捕したと発表したことを受けて、インド企業全体に対
するコーポレート・ガバナンス(企業統治)への懸念が高まったこと、また、2005年に行われ
た「Sバンド」と呼ばれる無線周波帯域の割り当てを巡り、新たな不正疑惑が浮上したことで、
外国人投資家からの強い懸念を抱かれ、地合い悪化に繋がりました。





Ken