強いチームと弱いチーム | 元プロ野球選手がニュースから考えてみる

強いチームと弱いチーム

強いチームと弱いチームの違い。


僕自身、5球団を経験したことを照らし合わせても
間違いないないのは、強いチームは失敗をほっとかない。

弱いチームは失敗を「まぁ、次」と流してしまう。


なぁなぁ感とでもいいますか。


強いチームは同じ失敗を許さない空気がチーム全体にあります。


プロである以上、チームで戦っているわけで、1人のミスで
負けるわけにはいきません。


失敗して、ベンチに帰ってきても誰も慰めることはありません。

次回、出来ないならば、「二軍に行ってくれ」と無言の圧力があります。


まぁ、居場所がないと言った感じでしょうか。そんな危機感を抱かせます。

選手はとにかく、結果を出すしかありませんから。

まさしくこれが、プロ集団かもしれませんね。


逆に弱いチームは、失敗しても
「次、次」と皆で慰め合います。


だから次に自分が失敗しても、良いような伏線をひくんですね。
そりゃ、気が楽ですよ、選手は。


いわゆるサークル感覚とでもいいますか。


だから、いつまで経っても同じ失敗を繰り返しチームは下位を低迷することになります。

これがチームのDNAになってしまうと、チームを変えるには相当な改革が必要です。


これはロッテ時代に広岡さんがGMになって、大幅な改革を行いましたね。

ある意味、劇的にチームが変わりました。

選手よりもコーチに強く指導されていたのが、印象的でした。

あるコーチはノックが下手だったので、居残りノック練習をしていましたからね。

さかんに「生きた打球を打て」と言われてましたね。

でなければ、選手が可哀想だと。



チームを図る易い例で言えば、負けた試合後のバスの中は
強いチームは静まりかえっています。


しかし弱いチームはワイワイしている。


くだらないようですが、この緊張感の差が大きい。