間違った新聞見出しの訳し方 | 翻訳で食べていく方法★プロの翻訳者養成所

間違った新聞見出しの訳し方

こんばんは。


丸山@実務翻訳者養成所です。


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宝石白


みなさんは、翻訳をするときに「単語の置き換え」をしていませんか?


例えば、

東証大引け、続落 一時9500円台に下落

という新聞の見出し。


どう訳しますか?


ちなみにGoogle翻訳でやると、


Close of the Tokyo Stock Exchange, fell one yen continued to fall during 9500


となります。


これはまさに「単語の置き換え」ですね。


これでは翻訳としては0点です。


そもそも文章が間違っていますし。


手直ししてみて、


Close of the TSE, continuous fall to as low as 9,500's


まあこれでなんとか原文をそのまま置き換えることはできましたかね。


しかしこれが文法的に正しくとも、これでは実際に使うことはできません。


私ならば、


Japanese stocks extend losses, momentarily below the 9600 mark


とでもするでしょうか。


(海外で使われるという前提です)


ポイントは、新聞の見出しということです。


みなさんは米国や英国の新聞の見出しを見たことはありますか?


日本語と英語の見出しの違いをよく見ると、


日本語はすべて「名詞」を中心にして、体言止めをする見出しがほとんど。


英語は「動詞」を中心にした文の見出しがほとんど。


まずはこの根本的な違いをおさえないといけません。


翻訳とはそういう仕事です。


辞書の単語の置き換えではありません。


だから単語を知ることや外国語を理解することが翻訳ではないのです。



もちろん、見出しにはもっといろいろなポイントがあります。


よく観察することで発見することができますよ。



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