自分の立場が危うくなるのを覚悟で
声高に反原発を叫ぶ人たちや、
放射能汚染の疑いがある野菜を
子どもたちに食べさてはいけない
と訴える、勇気ある人たち。
みんな想いは同じだと思います。
未来ある子どもたちを守りたい。
それぞれが出来ることを、
それぞれが信じる手法で、
粘り強くやり続けてゆきましょうよ。
私たちは、まだまだ微力ですが、
子どもたちを安全な場所へ避難させて
安心な食材を提供しています。
避難生活の中で
元気と笑顔を取り戻し、
やがてこの子どもたちが
復興のための一粒の種となり、
原動力となるよう、
たくましく生きてゆく
チカラを育んでいるところです。
原発に関しては、
節電や省エネで生活を工夫
するのはもちろんですが、
この先もこのライフスタイルを
大きく変えられないとすれば、
原発に代わる
再利用可能な自然エネルギー
の開発が不可欠でしょう。
海底が押されて隆起した
地球のシワのような
火山国である日本と、
すごくよく似た状況にある
ニュージーランドでは、
原子力によるエネルギーは
一切使わないで、
火山国という地形がもたらす
地熱利用の発電が
とても盛んなのだそうです。
実は、この震災前に
ニュージーランド政府観光局から
お誘いを受けていたのですが、
今年はこんな状況なので、
予定していたハワイでのトライアスロン挑戦も
ニュージーランド訪問も、
やむなく中止と決めていました。
けれどです。
原子力を一切使わず、絶対持ち込ませずに、
再生可能な自然エネルギーだけで
７５％以上を賄っているニュ―ジ―ランドって・・・。
俄然、興味がわいてきたのです。
今年、２月２２日に起きたクライストチャーチの地震以来、
復興のために頑張ってきた人たちからのメッセージも
頂きました。
「Kia Kaha!いっしょにがんばろうJAPAN & NEW ZEALAND」
先住民であるマオリの言葉「Ｋｉａ Ｋａｈａ！」（強くあれ！）
に多くの人たちが励まされたのだそうです。
やっぱり私は、この国へ出かけることにします。
政府観光局のご招待を受け、
復興に頑張った人たち、
原子力に頼らないエネルギーを活用している
人たちと話し、
その模様や施設をこの目で見てくることにします。
反原発や子どもたちの安全を叫ぶ人たち。
それを受けて子どもたちを避難させ
心と体のケアをする人たち。
そして復興のための雇用や住宅再建。
その次には、新しいエネルギーの提案です。
世界中の人たちと繋がり、
経験に基づく知恵とパワーを借りて、
みんなでこの災害復興に臨まなければ
どうにもならない時が来ていると思います。
同じ日本人同士が、
自分たちの利害をめぐって、
「風評」だの「降板」だのと
言い争っている場合ではない、
としみじみ思います。
ニュージーランドへは
６月３日、出発します。