ユーロの行方!投資戦略を如何に再編するか?~ギリシャの現状
今週の4連続コラムは当初は日本株の事を書こうと思っていましたがギリシャ問題が私が当初考えていた最善のシナリオから真反対の路線、つまりなし崩し的にあらゆるところから援助を受けうやむやにしてしまうも最終的にはパンクしてしまう、という状況になりつつあるためです。
そこで今回は欧州債務、現在のギリシャ問題に焦点を当ててお伝えしたいと思います。読者様には先にお伝えしますが、このコラムはブログにアップする週の前週の金曜日時点までの情報をベースに作成しますので、私の内容はそこまでの情報をベースにして作成していますので、今回はギリシャ問題がこのまま悪化の一途をたどった場合の最悪の状況と、それに対する投資戦略を考えてみたいと思います。
初日の本日はギリシャの国内での変化について書いていきたいと思います。日本の報道のみにとらわれると見落としてしまいがちなニュースになりますが、現在ギリシャの銀行にギリシャ国民、特に小口の預金の解約請求が増加しているそうです。
ギリシャの銀行に預けられた小口預金は2010年に280億ユーロ(ギリシャの預金総額の12%に相当)が引き出された後、今年も1月から4月の間にさらに130億ユーロが引き出されました。若しギリシャがヘアカット(債権元本棄損)を伴う債務再編をした場合、ギリシャの銀行の経営が圧迫され預金が危ない、と一般の庶民が感じ始めていることを示唆していると言えます。半ば取り付け騒ぎに近い状況と言えるでしょう。予備知識ですが、銀行の小口預金は中核資本と認識されます。それは小口預金者の多くは預け入れている額のほとんどを出金する事がない、つまり銀行にとっては低利で調達し、比較的高い利率で運用し利ザヤを多めに稼ぐ事のできるビジネスを行う上で必要不可欠な要素です。そしてギリシャの銀行は、この必要不可欠な預金が流出しているということなのです。
ギリシャの銀行から預金を引き出す者が後を絶たないのは、預金者はギリシャ国債がヘアカットされた場合、ギリシャの銀行の経営がおかしくなると考えていることを意味しますし、ギリシャ国民は直感もしくは空気を察しそういった行動を起こしていると言えます。あるいはギリシャ政府が共通通貨ユーロの使用を止め、昔の通貨、ドラクマに戻すというシナリオを織り込み始めているのかも知れません。
このギリシャの国内情勢を踏まえて同国の国民が生活防衛するための正しい対応策として考えられる方策は2つ考えられます。
1つ目は海外の口座に自身の資産をシフトすることです。
2つ目はお金を持ちだせない場合は金などの実物資産に換えておくことが有効策と言えるでしょう。
我々、投資をする人間にとってはこれらを踏まえて各銘柄の動向を見ておく必要があると思います。明日は整理して考えるためにギリシャ国債について考えて見たいと思います。
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