オライリーといふ出版社からヘッドファースト・シリーズといふ技術の學習書が出てゐる。腦科學を考慮した新しい型の本である。腦が退屈しないやうに圖を多く取入れたりといつた工夫をしてゐる。


マインドマップについては、以前にも御紹介した。腦科學に本づいた新しいノート術である。新しいといつても登場して四半世紀は經つてゐるが。


忘れてゐる人も多いと想ふが、本賦錄(ブログ)は日本語を活かした情報處理の紹介が主旨なので、マインドマップやパソコンを使用した文章作成術についても以前、概略記事を書いている。


自分で言ふのもなんだが、本賦錄(ブログ)は爲になる情報の寶庫なのである。さう言つた記事を書きながらつくづく感じたのは、日本語は情報化社會に向いてゐるといふ事である。


御先祖樣の試行錯誤が、漢字假名交り文といふ日本語の表記を定着させた。膠著語と分類される日本語は、英語のやうな單語の分ち書きは無理がある。


そしてかういふ形で漢字を日本語で使へるやうにしたため、日本語の情報處理能力は格段に向上した。漢字は繪文字のため、文字を認識する速度がアルファベットや假名よりも速いのである。


漢字は文字數が多いといふ特徴があるため、アルファベット表記可能な言語より非效率と考へられてゐた時代があつた。だが江戸時代から日本人の識字率は世界でも斷トツに高い


文字數が多い事は、本當に制約條件なのだらうか。腦科學的には、漢字が繪文字であるため無味乾燥なアルファベットで單語のスペルを覚えるよりもむしろ簡單だつたのではないか。


これから本題に這入るところだが、長くなつたので續く。