笑顔とは 夜道を照らす 道しるべ 今も未来も 西も東も
いやはや、久々に登場のおいぼれですじゃ。
なにせ今月は奇数月。年金の出ない月ですからの、
近頃はわしも、おとなしうしておりますわい。
…さて、皆さんにご参加頂いた、
東日本大震災の携帯ストラップチャリティーの件なのじゃが、
お蔭様で、随分と多くの皆様から、ご協力を賜ることができましての。
かやうな、一人のしがない老いぼれの呼びかけに、
快くご賛同くだすった皆さんに、
この場を借りて、あつく御礼申し上げたく思う次第ですじゃ。
皆さん、本当にありがたう。
実はですの、皆さんからお便りを頂戴して、
同封して頂いた封筒宛に発送させて頂くという形をとっておりまするゆえ、
本日の時点では、まだおよそ六十通しか、
お送りすることができておらぬのじゃが、それでも、
日本円だけで、296368円。
そこに海外の方からの3000ドルが加わりまするゆえ、
約60万円近くものお金を、何らかの形で、
被災者なすった皆さんの元へと、お届けすることができたようですじゃ。
誠にもって嬉しきことですのう…
無論、これはあくまで、「現金」に限ってのことでしての。
皆さんから頂戴したお手紙を、1通１通拝読するに、
それぞれの方々が、救援物資を送られたり、身近なところでは、
買い漁りをせぬやうにしたり、節電を心がけるやうにしていたりと、
現金での寄付という形だけではないご協力を、
なさっておいでのようでしての。そうした意味で申し上げれば、
現金約60万円＋「皆さんの想い」というのが、
今回の成果と言えそうですじゃ。
皆さん、本当にありがたう。
なにせ、今やこの国では、一国を預かる首相ですら、
まともな言葉すら口にせぬような、いと情けなき有り様ですからの。
その代わりといってはなんじゃが、このしがない老いぼれが、
皆さんのあたたかい、日々のお心づかいに、
改めて、あつく御礼申し上げる次第ですじゃ。
…おっと、そうそう。
既にお申し込みを頂戴しておりまする皆さんのなかで、
ご多忙ゆえに、なかなかこちらへ封筒を送れぬという方も、
どうか、ご安心くだされ。
政権が変わっても、いや、もとい、
この日記が終わっても、
宛先をお書き添え頂いた返信用の封筒さえ頂ければ、
送らせて頂きまするゆえ、再度、以前の告知 をお読み頂き、
ご応募頂ければ幸いですじゃ。
…さて、今宵は、もう１つだけ、皆さんにご報告したきことがございまする。
実はですの、本日のこの更新をもって、
わしはこの日記を、一応の「最終回」とさせて頂こうかと思うておりましての。
とはゆえ、わしがもともとお絵描きをはじめるやうになった
mixi の方にはおりまするし、もしかすると、またひょっこりと、
こちらへも顔を覗かせることもあるやもしれませぬるが、
いかんせん、この歳ですからの。
いつ何があるかはわかりませぬゆえ、
すべてが枯れ果て、朽つる前の「一つの節目」として、
改めて、ご挨拶をさせて頂きたく想うた次第ですじゃ。
思へば今日まで足掛け約四年、休み休み、のらりくらりとはいえ、
わしがここまで続けてこられたのも、
ひとえに、わしのやうな老いぼれには身に余るほどの、
あたたかき励ましや、皆さんの心強きご支援があってのこと。
今回のストラップ募金が好例ですじゃ。
皆さんお一方お一方のご協力なくして、
わしのような老いぼれはかようなことはできませぬからの。
齢八十を越えた年寄りが、
皆さんのあたたかきお心に触れ、
この歳まで生きても、知らぬやうな物珍しきものや、
若い皆さんのお考えや価値観、日々の暮らしぶり、
ときには様々な悲哀や葛藤、苦悩に触れることで、
実に多くのことを学ばせて頂き、
改めてこの世界の広さというものを、わし垣間見ることができましたわい。
皆さん、本当にありがたう。
これからは「普通のじじい」として…いや、
わしは、そもそも、ただのじじいなのですがの、
これを機に、歳相応の、おとなしき余生を過ごしたいと考えておりまするが、
いかんせん、この性格ですからの。
かようなご挨拶をした翌日に、
また何食わぬ顔して現れないとも限りませぬゆえ、
皆さん、今後とも、どうぞよろしうお頼み申しあげまするですじゃ。
当面は、皆さんのブログを拝読するだけ「読者」として、
お叱りを受けぬ程度に、
趣味の「深夜徘徊」を続けたいと考えておりまする。
そして最後に、長うなってしもうて大変申し訳ないのじゃが、
この老いぼれ、もう１つだけ、
僭越ながら申し上げたきことがるのじゃが…よろしいですかの。
…いやの、今回の募金活動にしかり、人というものは、
1人でなにかをしようと思うても、なかなかできぬものですじゃ。
じゃが、この老いぼれがそうであったように、
心あたたかい皆さんと、共に支えあい、
ご一緒させて頂くことで、
実に様々なことができるやうになると想いますれば、
どうか、いつでも無理のない範囲で、
周囲の皆さんに向けて穏やかな心持ちで接し、
それぞれの夢、それぞれの想いを、
一緒になってかなえてくださることを、
わしはこの地のどこかで、
陰ながらお祈り申し上げまするですじゃ。
無論、そうは言うても、今の今、
様々な苦難や葛藤に直面し、
人知れず、苦しまれておられる方もおるやもしれませぬ。
また、病床にて、もどかしき想い、やるせなき想いに、
うちひしがれておられる方も、いらっしゃるやもしれませぬるし、
職場や学校などで、いやな目に遭ったり、
理不尽な状況に置かれている方もいらっしゃるやもしれませぬ。
じゃが、この老いぼれが、この日記を通して、
皆さんに良くして頂いたやうに、
いつでも、世の中おるのは、「自分一人」だけではないのですじゃ。
どんな災禍や困難に見舞われ続けやうとも、
自分の心の中から、ともしびが消えぬ限り、
必ずやそのともしびは、
皆さんの明日を、そして進むべき道を、照らす
太陽のごときものとなるのではないかと、この老いぼれは思いまする。
「未来の自分」は、いつでも、
「今の自分」の手で創りだすものですからの。
なにせ、それこそが、わしがこの四年余りの間に、
皆さんのおかげで学ぶことができた、一番の収穫ですからのう。
わしよりも先の長いであろう皆さんならば、なおさらのことですじゃ。
目の前どころか、足元すら見えぬいかに暗き夜道であろうとも、
いつでも、笑顔は人の歩むべき道を照らし出す
道しるべのやうなものじゃと、わしは常々、思うておりましての。
ゆえに、決して無理のない範囲で構いませぬゆえ、
皆さんの笑顔で、この世の中を、末永く照らし続けてくださいますやう、
1人の老いぼれとして、最後にお願い申し上げまする。
その笑顔で、別の誰かの泣き顔が、笑顔になるやもしれませぬからの。
…そういや、今、ふと、ジョン・レノンという英国の方が、
その昔、歌うておった『イマジン』という曲の歌詞を、わしは思いだしますじゃ。
もっとも、わしはどこまでいっても、
ただの「ヒマジン」がせいぜいなのですがのう…
笑顔とは 夜道を照らす 道しるべ 今も未来も 西も東も
それでは、改めて…
みなさん本当にありがたふ。
そして、またお会いする日まで、ごきげんやう。
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