双子妊娠にっき*12「MFでの生活①」 | *NICO-NICO*

双子妊娠にっき*12「MFでの生活①」



今までの「双子妊娠にっき」はコチラです↓


「はじめに」 「双子発覚」 「膜性診断」 「病院決定」

「のほほんマタニティライフ」 「初めての胎動」 「安定期を楽しむ」

「張りがおさまらない!」 「自宅安静」 「緊急入院」 「MFICUへ」





*当時の私の記憶をもとに書いています。

医学的用語、専門知識など、間違っていることもあるかもしれませんがご了承ください・・


*記事中にでてくる病院、先生はイニシャルではありません。

A、B・・と順番にあてはめています。

(地域の方が読んでわかってしまうのを避けるため)



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「MFICUとは・・・」


重い妊娠中毒症、前置胎盤、合併症妊娠、切迫早産や胎児異常など

ハイリスク出産の危険度が高い母体・胎児に対応するための

設備と医療スタッフを備えた集中治療室の略称。

母体胎児集中治療室。


母体胎児集中治療室。→周産期母子医療センター


(コトバンクより抜粋しました)



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緊急入院の初日から、2週間・・・

MFICUでの生活が始まることとなった。


入院してきた当初、頭の中は

「このままべビちゃんたちが産まれてきてしまったらどうしよう・・・」

そればかりを考えていた。


ドクターからは

「とりあえずは28週が目標です。次は30週、32週。

そして34週までいければ赤ちゃんの体はできあがっているといわれるので、

そこまでいけるように頑張りましょう」


そして


「今、産まれてきてしまったら赤ちゃんは非常に危険です。生存しても障害が残ってしまうかもしれない。

だから、今が一番頑張るときです。長い道のりになるけど、がんばってください」


・・・と言われた。


その時、私は25週で少し前の検査ではべビちゃんたちの推定体重、500g、600gぐらい。

頭の中、不安な思いばかりがよぎる。



正直、超未熟児で産まれてくるわが子を想像したら

健康な体に産んであげれるか、その先の将来のこと、などなど・・・

ここまでなるまでに、未熟児で産んでしまうことを

具体的に考えたことはなかったので、お腹の中のべビちゃんたちに申し訳ない、という

苦しい気持ちでいっぱいだった。


とにかく、これ以上お腹が張らないように安静にすごすこと。

なるべく栄養をとって、お腹の中のべビちゃんを少しでも成長させてあげたい。


・・・と、このことばかりを考えていた。


部屋に訪ねてくる助産師さんが

「下のほうでお水がチョロチョロ流れる感じとかないですか?」

と、破水してるか毎回聞くので「今、破水したらどうしよう・・・」と、異常に過敏になっていた。


ベッドで寝ていても、暑くてじっとりと汗ばむ季節。

不安な気持ちもあって、常に自分のお腹や下半身が気になって

入院初日はまったく寝つけなかった。


点滴している腕は痛むし、お腹を圧迫されてるから頻尿になるし、

部屋のあちこちで鳴る点滴のエラー音がも気になる・・・


「破水したらべビちゃんたちを出さなきゃいけない」ということが気になって気になって

眠ってる間に破水したら、、、と考えたら、いつも気持ちが張っていて

その不安な気持ちが伝わるのか、とにかくお腹が張ってしょうがなかった。


不安になるたびに、ナースコールを押してNSTをつけてもらい、筋肉注射。

初日は確か、2本か3本くらい打ったような気がする。


そして、とうとう一睡もできずに入院初日は終了。

翌朝、入院してから初めて担当ドクターが部屋に来てくれたが

眠れないことを話すと、とても厳しい顔つきで


「soleilさん、それは一番いけないことです。赤ちゃんのためにもあなたがゆっくり休まなくては」

・・・と言われて、またまたプレッシャーになる。


眠りたくても、まったく眠くならないし、頭の中がとんがりすぎていて

何をしていても、お腹のべビの動きが気になるし

下から破水してないかどうか、そのことで頭がいっぱい。


テレビを見ても、漫画読んでも、何をしても全く頭にはいらない・・・

特にこの時期、読んでた育児雑誌を見るのがつらくて、なるべく

妊娠、育児から離れた雑誌をみて過ごすようにした。

それでも、時間つぶしになるだけ。

・・・いつも考え込んでは落ちていた。


そして、とうとう3日間。



・・・まる3日、一睡もできずにいたのだった。

さすがに3日目は、頭がボーっというのを通り越して

視界が暗くなり、激しい頭痛と吐き気に襲われた。


(睡眠薬もすすめられたが、万が一のことを考えて飲まなかった)



振り返ると、本当に異様な空間だったと思う。

今こうして普通に子育てできてることがなんだか信じられないほど、

あの時は「出産」にたいするプレッシャーと恐怖で押しつぶれそうだった。


自分だけがべビたちを守ってあげれるのに、自分自身が一番管理できないというこの情けなさ。

妊娠時に出歩きすぎたのがいけなかったのか、と今までの自分を責めた。


MFICUにいる妊婦さんもみんな、事情あって入院してる方々ばかりだった。

そして、一番不安にさせられたのが隣の妊婦さんの存在。。。。


それはこれから書いていこうと思います。





*長くなりましたが、最後まで読んでいただきありがとうございました。

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