貴重な存在 | 元プロ野球選手がニュースから考えてみる

貴重な存在

http://www.daily.co.jp/baseball/2011/06/20/0004189359.shtml

最近の阪神好調の原因の一つとして藤井捕手の存在は大きいと思う。


これは見てる側として、藤井捕手の良さって、なかなかわかりづらいのでは
ないでしょうか。


身体は小さいし、打撃も肩も平均であり、ファームにいる選手の方が
見栄えは遥かに良いと思います。


では藤井捕手の何が良いのか?

確かにリードも良いのでしょう。


でも一番良いのは、投手が投げやすい環境を整えてくれること。


つまり投手が投げやすいんです。


正捕手の城島選手がどちらかと言えば「俺のリードについてこい」タイプですからね。

藤井捕手はそれとは全くの正反対で

「投げたいボールを投げて良いよ。でもたまには俺の言う事も
聞いてくれ」と投手側にそったリードなんです。


これはどちらが良いとかではなく、投手側の性格にもよります。
つまりは相性です。


投手なんて、元々お山の大将で、自分勝手な選手ばかりです。
だから、あまり強引にされるとソッポを向きます。


だからこそ彼等を如何に上手く操れるかが捕手の真骨頂かもしれません。
藤井捕手は、その部分を引き出す事が上手なんでしょうね。


その為には、普段の生活から投手の性格を分析把握し、コミュニケーションを
とっていると思いますね。


「投手に気持ち良く投げて貰う」これが彼の武器です。

キャラもそんな感じでしょう。

彼がいるだけで場が和みそうです。


これは決して城島捕手が悪いとかではありません。
彼は言うまでもなく日本を代表する捕手です。
今更彼の凄さを話す必要もないでしょう。


藤井捕手だって、城島捕手がいるからこそ引き立つわけです。

彼がレギュラーというのは少しきついでしょう。



そういう点では、阪神は正反対の捕手がいることは
大きな利点だと思います。