大友啓史といえば、「ハゲタカ」「白洲次郎」「龍馬伝」等を演出し、最近フリーとなって映画界に躍り出た話題の人物。
でもぼくにとっては、一人の同期のディレクターだった。秋田放送局新人時代に、とっても革新的な「スタジオ爆発 若さでポン!」という番組を個人的に送ってくれ、「こいつは、絶対将来大物になるなあ」とその番組をみて直感したことを昨日のことのように思い出す。
彼は本当に大物になった(すげえよ、直感当たったよ)。大好きなドラマ「ハゲタカ」のエンドロールをみて、彼の名前を発見したとき、うれしくてひそかに喝采を送り、周囲に、「これ、俺の同期なんだよ」と、わが事のように自慢した・・・アホである(笑)。
そして、龍馬伝・・・福山雅治さんと児玉清さんがうちの番組のゲストに出てくださったとき、副調整室に見学にきた彼は、すれ違いざまに「秋満だろ、覚えてるよ」といってくれた。うれしかった。実に20年ぶりの再会。
そして、昨日、ついに初めて酒を酌み交わした。
学生時代のように、映画について夢中で語り合った。楽しかった。
ぼくは、彼のフリーの門出のせめてもの手向けにと思い、二人の映画業界の友人を紹介した。みんなで熱く映画論をぶつけあった。久々に血潮が躍った。
そして、彼が現場でどんな風に闘ってきたか、その舞台裏をディテールにいたるまできかせてくれた。
「まだまだ足りなかった・・・ぼくももっとやれる。ぼくなりに闘おう!」そんな決意の場となった。
本当に、久しぶりに刺激的な宴。すばらしい同期に乾杯!