「増税なしで復興財源33兆円捻出」の高橋洋一さんの提案 | 中川秀直オフィシャルブログ「志士の目」by Ameba

「増税なしで復興財源33兆円捻出」の高橋洋一さんの提案

秘書です。
増税なしで復興財源は33兆円捻出可能との高橋洋一さんの提案です。


政府の火事場泥棒的増税に民主党内も反対勢力が結集 復興財源は33兆円捻出可能
2011.05.24 ZAKZAK 高橋洋一
連載:2011「日本」の解き方
http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20110524/plt1105241543002-n1.htm
民主党有志による「増税によらない復興財源を考える会」第1回会合が18日、衆議院第二議員会館第4会議室で開かれた。

 冒頭、川内博史衆議院議員が挨拶した。増税によらない復興財源を幅広く勉強するという。松野頼久、大久保勉参議院議員らが立ち上げたもので、森ゆうこ参議院議員、辻恵衆議院議員、前田武志参議院予算委員長、藤田幸久参議院財政金融委員長ら数十人が参加、会議室はほぼ満員。復興財源について関心が高いことがうかがえた。

 この会は、西岡武夫参議院議長が呼びかけている超党派の議員連盟である「増税によらない復興財源を求める会」とは違っている。もっとも、「増税によらない復興財源」という点ではまったく同じだ。菅政権が目指している復興増税という火事場泥棒的な話に、野党のみならず与党内にも反対が多いことを浮き彫りにしている。

 実は、私はその会に招かれて復興財源の話をした。先方からの要望は「復興財源と特別会計剰余金・積立金」というものであり、既に成立している今年度予算書から資料を抜き出して、日銀引受、国債整理基金特別会計、労働保険特別会計の3つの話をした。

 日銀引受は、今年度予算の日銀引受枠30兆円をフルに使うものだ。日銀引受は毎年行われているので、禁じ手とかいう人はまったく信用できないことを本コラムの読者はご存じだろう。今年度も12兆円の日銀引受が行われる。

 今年度、日銀の保有国債の償還額は30兆円なので、通貨膨張させない範囲で日銀引受が可能な枠は今年度予算で30兆円になっている。ということは現時点の12兆円との差額18兆円は日銀引受が可能なのだ

 もし18兆円の建設国債(復興債)を発行しようとするのであれば、発行について赤字国債のような特例法も不要で、現行財政法の範囲内なので予算措置(補正予算)で発行ができる。その上で、市中消化の借換債18兆円を日銀引受として、その空いた18兆円で新たな復興債を市中消化できる。つまり、法改正ではなく衆議院での補正予算で基本的に可能な話だ。

 国債整理基金も埋蔵金10兆円は復興対策に流用できるこの手法はこれまで11回も行われていて国債償還に支障は生じていない。日銀引受も国債整理基金も、通貨や国債の信認が失われるというが、これまで何回もやってきても一度も問題が起きたことはない。

 また労働保険特別会計でも5兆円の捻出はできる。これらをどのように使うかは政治家が判断すればいい。このような埋蔵金の発掘は民主党が政権を取る前に公約してきたものだ。 (元内閣参事官・嘉悦大教授、高橋洋一)