6月7日が誕生日の有名人 | すずきふみよしの「星の音を聴く」

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読むこととはすなわち聴くこと。耳を傾けること。
ホロスコープから「聴いた」ものを、そして感じとったものを、日々丹念に言葉にしていきます。

6月7日が誕生日☆ポール・ゴーギャン
双子座17度「たくましい若者の頭が、成熟した思考者のそれに変わる」
明確になった自分の新しい体験を情熱を込めて外に打ち出した16度の次は「どの知識が伝達されうるのかを通じて、観念や知的な系統的論述をつくりあげる力に肉体的活力を変化させること」へ向かう度数。

16度の「情感的」「情熱的」の背後には他者を「改宗させる精神」があった。双子1度から15度までの「発見」について点検し〈客観性〉を求めたにせよ、それを外に打ち出す際には、自分の正当性を信じて相手を説き伏せる、折伏しようという姿勢になったわけである。そういう質の「情熱」である。

そういう姿勢とは打って変わって、いったいどういう知識を他者に伝えるのか、伝わるのかということを吟味して、絞り込んでいく必要を感じるようになる、というのがこの度数だ。そこでおのずと表現方法も、ひとつの定式に向かっていく。伝えるべき内容も伝え方も、どんどんそぎ落とされていく。

ルディアはこの16度での姿勢を、オールドファッションだとは留保をつけながらも、感情に支配された〈女性的なやり方〉としている。それとは対照的にこの17度では、生物学的なエネルギーを精神力に変える〈男性的なやり方〉へと移ったのだと述べている。ある方面からはお叱りを受けそうな話であるが、蛇足ながら付記しておく。

ゴーギャンの畢生の大作
『われわれはどこから来たのか われわれは何者か われわれはどこへ行くのか』
テーマといい、スタイルといい、双子16度から17度の流れをこれほどまでに見事に描いた絵画はないとおもう。
Paul Gauguin - D'ou venons-nous? Que Sommes-nous? Ou allons-nous?

6月7日が誕生日で太陽が双子17度の人物としてほかに、ギュスターヴ・エミール・ボアソナード、ジェームズ・アイヴォリー、トム・ジョーンズ、大下英治、岸部四郎、荒木飛呂彦、和田秀樹、手塚理美、ソン・ユナ、穴井夕子、松田純、矢部美穂など。

16度ではプリンス、小林武史、浅見れいななど。

Tom Jones - If I Only Knew
(「恋はメキ・メキ」の邦題でおなじみ)


Prince - Soft and Wet

デビューアルバムからのシングルカット。
たった一人でこのくらいのものをつくり上げてしまえるわけだ。