授業について・・・ | 中原徹のブログ

授業について・・・

本日、「補習について」の記事を書き、「ギターを弾けたら・・・」の中で保護者の方のご意見を引用させていただきましたが、以下のようなコメント2通を生徒の方から頂戴しています。放っておいていい問題ではないと思います・・・


一つ目のコメントです。

「校長先生のおっしゃることはよくわかります。では、授業で先生の声が聞こえない。ぼそぼそと何をしゃべっているのかわからない。(年配の先生です。)『わからない人いますか?』の問いかけにクラスのほとんどが手をあげているのに、『わかったようなので次いきます。』と生徒を無視して授業をすすめていく。これって授業なのですか?誰かが授業を見学にくると、普段の授業とはまるで違う。先生ってなんですか?自分の努力が足りなかったのも事実なので頑張っていますが・・・先生方も授業のあり方を考えてほしいです。」


二つ目のコメントです(「公立と私立の差」という題名です)。

「保護者の方がおっしゃてること生徒からしても悲しいことによくわかります・・・。友達にじぶんと違うクラスで違う先生が担当している子の授業ノートを見せてもらうとあきらかに差があり、『こんなことおしえてもらってない!』
ってゆう箇所がなんこもあり、不安になりました。こうゆうちょっとっずつの『知っている』『知らない』が成績に差が出てくるのだと思います。なのでテストを作るときは全担当の先生で作ってほしいです…。(校長先生に言っても仕方のないことかもしれないですが・・・)

そして、中学受験の時は『和泉はぬるい』と聞いてたんですが、入学式のときの校長先生の素晴らしいおはなしとビデオを見させてもらい、「ぜんぜんぬるくないやん」って思ったんですがいざ授業を受けると、校長先生の熱意が教師群にいきわたっていない気がします・・(><)

これは私だけ感じてるものではありません・・・。

50分の中をどう使うかは先生によって異なりますが、合唱コンクールのあとの英語の授業で
『皆疲れてるだろう』とゆうことで20~30分も授業をせず、各自みんなしゃべっていました。『しんどい時にやる』ことに意味があり、実力がつくのに、怠けたい生徒を引っ張る教師がそんなふうでいいのでしょうか・・・。もっと校長先生のご熱意が無駄にならないためにも根本の授業をどうしたらいいのか教師だけで考えるのではなく、初めのうちは生徒などにHRで一カ月に一回アンケートを取るなど手間暇はかかりますがそれくらい真剣に考えてほしいんです。

この高校三年間はもう戻ってきません・・・。和泉高校にせっかく入ったのに後悔したくないんです!!」


忙しい中コメントをくれて本当にありがとう。こういったご指摘を受けること自体、恥ずかしい話です。。。公立であろうが私立であろうが、プロとしてお給料をいただいている以上、真面目に参加している生徒の皆さんに満足していただける授業を提供できなければなりません。


「これはおかしい!」という授業があれば、どんどん具体的に教えてください。勿論、科目、クラス名、教員の名前も含めて。質の低い授業は改善されるべきですし、大阪府には授業の質があまりに低い教員用のトレーニングもあります。


私はずっと弁護士をしてきましたが、弁護士という職業は、法的サービスの質が悪いと、お客さんから仕事が来なくなり、生活ができなくなる職業です。苦情すら言わず仕事をくれなくなるお客さんだっています。ですから、特に法律事務所の共同経営者になってからは、毎日自問自答の日々でした。


公務員にもプロの自覚が絶対に必要です。勿論、校長の私だって例外ではありません。公務員である私の学校運営能力が低い場合、私にご遠慮なくご意見ください。それでも私が改善されないとお考えの場合は、大阪府教育委員会に「中原をクビにすべきだ」と言ってください。つまり、プロと言われる仕事人には常に緊張感が必要です。そのことがプロへの信頼を形成するのであり、こうしたプロ意識の高い多くの人材が、資源のない日本を支えて来たのだと思います。