あれは白昼夢だったのだろうか
ピンちゃんを心配して、山を訪ね歩く内に20キロ圏内に入りこんだらしく、懐かしい馬屋に辿り着いた。
退去の時、ピンちゃんを含め4~5匹の猫達のために、使用許可をもらっている牛小屋の乾草置き場に、
20キロ以上の大量のドライフードを置いて馬屋を後にしていた。
その乾草置き場の引き戸は大きく、とても重く、女の力では開け締めに大変な位の代物なのだ。
そしてしっかりと閉めておいた。猫は他からも入れるから。
ところがその二ヶ月分も有ろうかという乾草置き場の大量のドライフードが一粒も無くなり、フードの袋は
もちろん重石に置いた金属まで完璧に撤去されている。残るはブルーシートのみ!
その様を見て私は唖然とした。
誰が、何時、何のためにいろんな噂を耳にする。
餌水をやる人は個人、団体、議員など有るかもしれないが、わざわざ住民が不本意ながら立ち退くに
あたり、ペットを心配して取り敢えず一時帰宅まで生きていて欲しい…との切なる願いを込めて残した
命をつなぐ為の食事を、こうも見事に一粒も残らず撤去する酷い事を誰がするのか
役所か警察か自衛隊か
警察はしないだろう。遠目で市役所のバンとジープが何か作業をしているのが見えた。