2011-05-14 08:19:56
何のために6月22日に国会を閉じるのか(中川秀直)
テーマ:志士の目菅首相は、6月22日に国会を閉じて、第二次補正予算や復興関連の特別立法を秋に先送りすることを考えていると伝えられる。
そして、今国会に、閣僚の上限を3人増やす内閣府設置法改正案を国会に提出した。内閣改造で自身への求心力を高めるための法案を優先し、国民生活、とりわけ被災者のみなさんの希望の復興に関する法案を先送りしている。
そもそも、内閣府に属する担当大臣は、各省庁の所掌の壁を越えて制度設計や法案作成する権限は与えられていない。スタッフも各省から派遣されて出身省庁の権限をおかさないようにすることを第一とすることだろう。そのような閣僚を3人増加させることにどんな意味があるのだろうか。
本当の政治主導に必要な国家戦略スタッフについては先送りし、閣僚3人増員を優先するのは何のためか。国会閉会後に内閣改造するためなのか。
6月22日に国会を閉じることは、菅首相には復興への思いよりも、自らの保身への思いが強い証左となる。
このような内閣を信任することはできない。そういう声はこれからどんどん拡大していくことだろう、
(5月14日記)中川秀直