2日目のリハは、セットリストが出たとたんに、何となく始まってしまい、

クリックのプログラミングをする事が出来なかった。

リハ終了後に、花田君には、「セットリストの後半ちょっと変える。」

と言われていたが、とりあえず昨日のリストのままで、

家に帰って、クリックのプログラミング。

ま、あらかたやっておいて、変更が出たら変える方が早い。


18日のリハーサルの終了後には楽器を機材車に積み込む事になっていたので、

14時のリハに行くまでには、積み込む準備は終えておかねばならなかった。

持ち込む僕の楽器は、前日までにチェックはして、

同期関係には、キックのミュート、チューニング道具と一緒に入れられる

プラケを用意した。


古いプラケを引っ張り出したら、

「スパイラルライフ」と書いたガビガビになったガムテが張ってあった。

ひえー、スパイラルライフのツアーの時、

ミキサー入れてたケースだよ。これ。


最近、歯医者に行かねばならない場合なども有って、

基本的に早起きになっていて、この日も、早起きして準備した。

この時点では19日もチューナー仕事の予定になっていて、

チューナー道具と、ライブ用に持って行くものを

上手く分けなくてはならない。


車を持って来て、道具を選別して、

プラケに詰めて行ったが、

途中、経年変化で緩みの出始めている

フロアタムのレッグのホルダーの事が急に気にかかった。

交換用のパーツは、手に入れてあったので、

車を置きに行って、帰ってフロアをバラして、パーツを交換。

交換したが、しっかり締まらないので、

ネジにグリースを付けたら締まった。


最終リハの直前に何やっとんねん?

という気がしないでもなかったが、これで安心。


そうこうしている間に、リハの時間が迫っていて、

あせって家を出た。


早めにスタジオに着いてセッティングして、今日も全員集合。

花田君から、セットリストの、これまた手書き感満載の改訂版をもらった。

クリックのプログラムの変更は、みんながダラダラ音出しているうちに

出来てしまった。


さらに無駄だと思いつつ、曲の区切りを花田君に質問。

「ここでMC」とか「ギターチェンジでちょっと空く」とかである。

分かっていると、全体をいくつかのブロックに分けて考えられ、

曲の流れを見るリハもやりやすい。


花田君は、しばし考えて「ここでMC・・・。」

「あ、ここギター替えるけん、ちょっと空く・・・。」

おー、けっこうあるじゃん。

良い感じで、数曲づつのブロックに分かれた。


ま、この通りに行くなんて、全然信じちゃいないけどね!!


初日のリハは、バラバラとやる曲をやってみて、

「おー、行けそう!」

2日目は、やや段取りが出て来て、問題も見えてきた。

福岡サンパレスには前日に入り、通しリハもあるように聞いていたので、

段取りを含めて通せるのは、あと2回である。

今日はまだ問題を残しても良い。


例によって、いつの間にかリハがスタート。

何だか無意識のうちに体が「2曲目は『再現出来ない・・・』ね。」

と思ってしまって、素直に「トランスミッション」に行かない。

「ネイキッドヘビームーン」にも。この段階ではまだ、こうだった。

ま、ROOSTERZは、ギターから始まる曲が多く、

そういう曲は、始まっちゃえば体が行くのでダイジョブなのだが、

「トランスミッション」は、カウントで僕始まり。


ギター始まりだと、テンポが速くなったり遅くなったりがあるものだが、

下山君の場合は、それは皆無。一応振らせているクリックともピッタシ。

下山君のギター始まりは、安心。


「ストレンジャー・イン・タウン」のテンポはメールで下山君に伝えてあり、

付点8分ディレイの設定もバッチリだったが、

イントロは、まだ混乱。

決まってしまえば簡単な事なのだが、勘違いが錯綜する。

穴井も例の「お?」といった顔付き。


「エブリバディーズ・シン」のオケは初日から順調だったが、

下山君のノドの調子がイマイチのようで、しばしば声がひっくり返る。

悪いなあ・・・。と思いつつ大笑いしながら演奏していた。

大笑いしながらやると、何にも考えないで出来ちゃうから不思議。


「クレイジーロマンス」は、個人的にまだどうやるか決まらない。

ドッチーパッチーとライドのカップの裏打ちでバリエーションを付けようとは

思っていたのだが・・・。

まあ、いろいろ取り混ぜて段々盛り上がりゃいいや!


「鉄橋の下で」と「ハートバイラブ」「ランド・オブ・フィア」のメドレーは、

リハの初日から演奏するのがひたすら気持ちよく、楽しい。


「レディークール」は、

2日目のリハで、僕がテンポを確認しながらダブルカウントを入れる。

という事になっていたが、花田君が「歌から行く。」というので、

「どうぞどうぞ。」

歌い手のやりやすいようにどうぞ。

ま、ちょっと緊張するけど。


うーん、あとは順調。

アンコールの曲は、まだ決まり切ってはいない。


各曲の構成に関しては、僕はアレンジ変更はメモってあるので、

「ここ、どうだったけ?」と聞かれることもあった。

クレイジー・ロマンスのキックと鍵盤のブレイクの小節数とか。


ま、3日目は、寡黙な中にもわりとマジメな通しリハで、

笑えるような話は、あまりない。


リハの後は、積み込み。

朝本君に、またパーカッション貸してくれと頼まれたので、

ウチで今日積んじゃうからOKよ。と答えた。


楽器スタッフは、ロックンロールジプシーズ等でも顔なじみの

大ちゃんと、もう1人若手のマサキ君。

マサキ君が、運転する車に乗って、すぐ近所のウチへ。


ドラムをウチから出して、積み込んでもらっている間に、

リハで使っていた同期関係の機材をプラケに移して、

これも積み込んで。


マサキ君に「じゃ、九州で、気ぃ付けてね!」


車は、ブーっと行ってしまい。

「やれやれ。」と思って、家を見渡し。

「あー!パーカッション積むの忘れた!」


ま、パーカッションと言ってもタンバリン、シェーカーなどなので、

フクロに入ったそれらを、持ってリハスタに走って戻って、

アンプなどの積み込み中の二人に渡して。ホッ。

パーカッション背負って飛行機乗るのもイヤだしなあ。


ウチでメールをチェックしたら、ドラマーが肋骨を痛めたとかで、

19日のチューナー仕事は、延期になっていた。

ま、これがあって16日に初日のリハが始まったら、

21の本番が終わるまで、休み無しの予定だったのが、

1日休める事にはなった。

その気でテンションもかけていたので、「カクン・・・。」とも来たが。


ロフトの時のDVDをもらったのは、初日じゃなくて、

この日だったな、確か。

んで、ナダサクROOSTERZの演奏を参考に、

アレンジを変えたんだった。

音がタイトになるように、もうちょっとハットの上をきつめに締めよう。

とも思った。


緊張と楽しみの入り混じったテンションは、

ムクムクと盛り上がって来ていて、

眠れなくなってもまずいのだが、トシなんで酔い潰れて寝るほども飲めないので

医者に軽い睡眠導入剤も処方してもらっていた。


体もいろんなところが何となく痛い。

ビタミンB1系のサプリはまめに飲んで、ストレッチは必ず・・・。


トシですねえ。


ああ、トシだよ!


お休みになった19日は、大晴天で、

むしろ体を動かそうと、ウチの裏の緑道にウォーキングに出た。

この道では、たまーに花田君に会う。

この日も何だか会いそうな気がしていたら、

やはり帰り道で、バッタリ会ってしまった。

やりにくいところがあったら

何でも言ってくれるように頼んで、「じゃ明日。」

と言って分かれたが、何だか面白かった。