文頭から語順どおりに訳す鉄則
こんばんは。
丸山@実務翻訳者養成所です。
丸山のプロフィールはこちら をご覧下さい。
珍しく技術的な話を少しだけしてみます。
でも、翻訳の技術は基本的には人それぞれの特徴があったりするので、これが正しいということはないと思います。
時と場合によっても違ってきます。
しかし私が仕事をする上で、「こうすると仕事が楽に進む」と思ったコツをいくつか紹介します。
ひとつ目の今日は、
「(できる限り)文頭から語順どおりに訳していく」
です。
さすがに動詞は目的語の前にくるとおかしいのですが、
例えば、関係代名詞などが入って複雑な文は、ほぼいつも関係代名詞の後は主節を訳してから訳しています。
例えば、
There is a man who is waiting for someone.
これは、教科書的に訳すと、
「誰かを待っている男性がひとりいます」
という風になるでしょう。
これはいたって普通かもしれません。
でも私は、
「あそこにいる男性は誰かを待っています」
という風にしてしまいます。
これでも状況はまったく変わらないです。
まったく同じ絵が思い浮かべられるでしょう。
これは短い文なのでどっちでもいいように思いますが、
実務上のながーい文章だと、関係詞がいくつもつながり、とても訳しづらいです。
そんなことを考えているとどんどん時間が経って、仕事がつらくなります。
文頭から訳すとけっこうすらすらいけて楽になるのです。
まだやったことのない人は、こういうやり方を是非マスターしてください。
仕事がぐんと楽に、早くなりますよ。
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