20km圏内の動物救護について | たまき雄一郎ブログ

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衆議院議員玉木雄一郎のオフィシャルブログです。

これまで、20km圏内の警戒区域に取り残されたペットの救護について、関係部局に働きかけを行ってきましたが、ようやく光が見えてきました。





まず、以下に、この一週間の経緯を記します。





5月2日(月)

20km圏内に取り残された家畜、ペットの現状確認のために、高邑勉衆議院議員らと警戒区域に入る。同日、馬28頭については、南相馬市の馬事公苑に移動完了。





5月4日(水)

城島政調会長代理、林良博東京農大教授らと、警戒区域に再び入り、家畜農家の現状や放置動物について調査。





5月6日(金)

緊急災害時動物救援本部
にて、城島政調会長代理とともに、環境省森本審議官に対し、国から福島県に20km圏内のペット救護を要請するよう依頼。同日夜、環境省から福島県に対し、20km圏内のペット救護を要請する文書が発出される。





5月7日(土)

環境省から2名の担当職員が、福島県の現地対策本部に派遣される。





5月8日(日)

玉木が福島県の現地対策本部に入り、環境省から派遣された2名と面談。現状を把握するとともに、適切な対応を要請。とりわけ、現地対策本部から出された文章の中に、一時立ち入りの際、ペットの連れ出しが一切できないような表現がある点を指摘し、適切な説明を要請。




(注)5月7日、現地対策本部から「住民の一時立ち入りの実施について」(参加を希望する住民の方々向け)という文章が住民向けに出されるが、その中に、「ペット、家畜、食品等を持ち出すことはできません。」との記述があり。








こうした経緯を踏まえ、警戒区域内におけるペットの救護については、概ね以下のような方法で実施される予定となっています(関係者からの口頭での聴取に基づくもので、多少変更がある点、ご留意ください)。





・ ペットの救護活動は、国からの要請を受け、福島県が中心になって行う。必要な人員や車両は、福島県が出す。





・ 上記の福島県の救護活動は、国(環境省)や民間団体も協力して行う。





・ 国(環境省)から緊急災害時動物救援本部
に委嘱する形で、同本部に登録した民間各種保護団体の協力も求める。





・ 実施時期は、遅くとも、5月10日の一時立ち入り実施と並行して行う。





・ 住民の一時立ち入りのオペレーションは、原子力災害現地対策本部(国)が中心になって行う一方、ペットの救護活動は福島県(+環境省、民間団体)が行うこととなっており、実施主体は形式上別である。しかし、ペットの救護活動は、一時立ち入り実施と「同時に」行われる。





・ 立ち入りを希望する住民のリストを基にペットの有無を調査・確認し、円滑な救護が行われるよう、立ち入り実施までに十分な事前準備を行う。





・ 一時立ち入り時に、飼い主がペットを連れ出し、例えば、庭につないで出しておいていただき、救護チームがケージ付き車両で速やかに収容する。場合によっては、警戒区域内の集合場所まで連れてきてもらうことも検討。


(注)こうした連れ出しの具体的方法等については、現在、最終調整中。





・ 放浪ペットについても、福島県による救護チームで収容を行う予定。





以上が、昨日までの経緯とペット救護オペレーションの概要雄です。多少、変更になる点もあると思いますが、概ね、こうした方向で行われると思います。詳細は、本日(5月10日)夕刻に、正式に発表予定と聞いています。





本来であれば、4月22日の計画区域を設定した時に、区域内のペットの取り扱い方針について示しておけば混乱は生じなかったと思います。対応が今日まで遅れたことについては、率直にお詫びをしなければなりません。





ただ、今は、懸命に命をつないでいる動物たちをできるだけ多く救うため、関係者の皆さんとともに、対応を急ぎたいと思います。





なお、警戒区域内の家畜の取扱いについても進展しておりますので、改めて報告させていただきます。同時に、どうしても救い出すことができない動物の対応のあり方についても方針を出す予定です。





いずれにしても、動物の命の尊厳を守るため、全力を尽くします。