「日・韓図書協定」の舞台裏 | 浜田和幸オフィシャルブログ Powered by Ameba

「日・韓図書協定」の舞台裏

今朝、国会審議の合間をぬって、宮内庁を訪ねた。


「朝鮮王朝儀軌」を見学するためである。


実は、現在、「日・韓図書協定」が審議中になっている。


発端は、昨年11月のこと。菅、仙石、前原トリオが日韓両国の友好関係を発展させる“特別の措置”として、「朝鮮半島に由来する附属書に掲げる図書」を韓国政府に引き渡すことを勝手に決めたらしい。


宮内庁が貴重な国有財産として管理、保全にあたってきた1205冊もの図書を今月末に李大統領が来日する際にプレゼントして手放すというから、当然のことながら、国会では賛否両論が巻き起こった。


韓国側が特に求めた「儀軌」は167冊。


しかし、菅政権は韓国との友好関係に配慮し、余分に1038冊もの書籍も引き渡すことにしたというから、驚くほかない。


その中には韓国から渡ってきたものに限らず、神田の古本屋街でわが国が購入し保存してきたものも含まれている。


いずれにせよ、わが国にとって重要な価値をもつ「朝鮮王朝儀軌」を、専門家や学識経験者の意見を一切聞くこともなく、極めて安易に引き渡しを決めてしまった菅政権。


もし、「文化交流の促進」というのであれば、韓国政府が保管するわが国由来の図書60万冊の中から、わが国の求めるものを引き渡してもらうのが筋ではないか。


フランスが韓国との間で合意したように、両国が所有する相手国由来の文化財を展示会等を通じて紹介するという方法もあるはず。


もっと知恵を出し合う必要があるのに。このところの菅政権の動きにはまったくそのような創意工夫のかけらもない。


おそらく、菅首相は「朝鮮王朝儀軌」など見たことがないに違いない。


一般には公開していないので、ここに、そのごく一部をご紹介させて頂きたい。


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これらの引き渡しに関する協定の是非は来週24日(火)の外交防衛委員会でも審議が予定されている。


いくつも問題点があるので、徹底的な議論が必要である。


そのための準備ではあったのだが、新たな発見をともなう有意義な宮内庁・書陵部訪問だった。